平凡社ライブラリー<br> 紋切型辞典

平凡社ライブラリー
紋切型辞典

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  • サイズ 文庫判/ページ数 163p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784582762686
  • NDC分類 957
  • Cコード C0398

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まふ

108
原題の「世間で認容された様々な考え方の辞典」を辰野隆氏が「紋切型辞典」としたそうである。だったらよくわかる。日常よく使われている意味だからビアス「悪魔の辞典」の皮肉的ニュアンスが薄いことを問題視することはないわけだ。「悪魔の辞典」よりも見出し数が多く、比較的カジュアルな言葉も含まれている。朝比奈弘治氏のあとがきにある通り紋切型でなく独創的であるためには出来合いの言葉に新しい意味合いを付け加えれば可能かも知れない。かくして、この辞典が「紋切型」の言葉に溢れていてももはや気にならなくなった(気がする)。2023/08/22

パロンヌ

5
 読むのは三度目。覚える、というより参考にしたい。『悪魔の辞典』も嫌いではないが、あちらはややインテリっぽい。自分の中で最強の本の一つ。2015/10/22

鹿乃

4
読み始めはにやにや笑えるが、暫くすると眠くなってくるので、薄いのに読了までに妙に時間がかかる。辞書としては、毒にも薬にもならない(特に現代日本人にとっては!)。おそらく執筆当時のフランスにおいて、ここに書かれている題目を書かれている通りに話すことで、会話で嫌な思いをすることが無くなる程度のコミュ力が手に入る。蓮實重彦「物語批判序説」にこの本について色々興味深いことが書いてある。2012/09/14

おこめ

3
蓮實重彦『物語批判序説』とともに再読。最初は皮肉で面白いとしか思わなかった。しかしそれは私がここで語られる知のパラダイムの外の人間であり、この本が要求する読者かつ潜在的著者でない所以か。その意味で この壮大な企みに直接関われないかもしれないが、 この書物の存在がこの限定的テクストに還元されるわけでない。ここに記述されることはほんの一例であり、すべてのパラダイムの「知」を宙ぶらりんにするかもしれない。ある意味では読むことに意味が無いのに、この書物の存在がものすごく重要となる。辞典と銘打つもあまりにも倒錯的。2009/01/06

バケツ

2
ツイッターbotで見かけたやつ。ブラックジョーク。2023/03/05

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