内容説明
淡路島に漂着した香木から、王朝文化をへて洗練され、祭りや行事などを通して、人びとの暮らしを豊かにしてきた香りの歴史1400年のエッセンス。
目次
第1章 香りの歳時記
第2章 香りの文化史
第3章 香料のふるさとと香り
第4章 香りをまとう
第5章 香りに遊ぶ
第6章 香道への誘い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
99
読友さんのレビューに惹かれて手に取りました。 お香の材料(香料)はどれも日本では採れないものばかりなのに、香りの文化が日本で花開いているなんてなんとも不思議。いや、採れないからこそ、香りを大切にしよという気持ちが強くなるのでしょう。この本は、お香の楽しみ方を入門的に広く紹介してくれいます。仏事以外にもお香を炊いたり、衣服に香りを移したり、これからもっともっと香りに親しんでいこうと思います。そういえば、読友さんからお香の品を一つ教えていただきましたので、ぜひ試してみたいと思います。2021/02/04
ゆんたく
4
LUSHのアイテムが好きなもので興味がわいて。季節の行事、祭、源氏物語にもみられる衣類への薫物、香料の説明、線香、マッチ。そして、香道。挙げればきりがないが、各方面から丁寧に事実を、また少しの思い入れ(これも好ましい)も加わった各執筆者の文章が楽しめた。2010/03/06
misui
3
仏教の伝来とともに香りの文化も日本に入ってきたらしい。本書は日本の香りに関する情報を様々集めたもので、情報量は豊富だがやや散漫。もっとも、香りというものを文章で表現するのが困難なせいだろうが、香料(原料)の記述などはエキゾチックで幻想的でさえある。「インドではジャスミンを夜の女王(ラート・ラニ)という言葉で言う。大抵は寺院から香ってくることが多い。」2015/11/15
あめりこ
3
日本の香りにまつわることがとてもわかりやすく書いてありました。情報量がとても多いです。2013/02/19
ネオ
3
目からウロコ(◎o◎) 素人にも解りやすい。和歌やエッセイなど香りに関する文学、ルーツなどの歴史も学べる。香りの原料や産地、効能、また香道、香席についても書かれていて興味を惹かれます。写真も多く美しいので目にも楽しい。2012/08/25