内容説明
1970年代、アメリカ・デザイン界の「生の息吹」を日本に伝えた、雑誌『室内』の伝説の連載・「ハーマン・ミラー物語」。中西部の小さな家具メーカー「ハーマンミラー社」を舞台に、モダンデザインの歴史を生み出した、イームズ、ネルソン、ジラードとその仲間たち。彼らミッドセンチュリー・デザインの立役者たちと直に交流し、デザイナーとして同時代を生きてきた著者が92歳を迎えた今、全面改稿し、新たに世に送る、20世紀デザイン史の決定版。
目次
第1章 ハーマンミラーの誕生
第2章 ジョージ・ネルソン
第3章 チャールズ&レイ・イームズ
第4章 クランブルックとサーリネン
第5章 アレキサンダー・ジラード
第6章 ノール
第7章 イサム・ノグチ
著者等紹介
渡辺力[ワタナベリキ]
1911年、7月17日東京生まれ。1936年、東京高等工芸学校木材工芸科卒業。1940年、東京高等工芸学校助教授。1943年、東京帝国大学助手(航空研究所出向)。1949年、「渡辺力デザイン事務所」設立。フリーランスデザイナーとなる。1952年、素地仕上げの木材、木綿の紐、座布団という材料と構成による「ヒモイス」を発表。同年日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)が設立され理事に就任。1957年、代表作である籐家具「トリイスツール」「円形センターテーブル」がミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞。その後、旧東京ヒルトンホテル、軽井沢プリンスホテルをはじめとしたホテルのデザインシステムや、日比谷・第一生命のポール時計、成田空港の世界時計、「ヒモイス」をはじめとする家具・プロダクトデザインを多数手がける。1976年、紫綬褒章を受章。90歳を超えた現在も現役デザイナーとして活躍中
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