内容説明
1988年刊行の木村伊兵衛賞写真賞受賞作が、15年の時をへて甦る。写真家自身による再編集とニュープリントによる決定版。磯崎新「廃墟論」を併録。
著者等紹介
宮本隆司[ミヤモトリュウジ]
1947年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。第14回木村伊兵衛写真賞(1989)、第6回ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展金獅子賞(1996)、第11回写真の会賞(1999)をそれぞれ受賞
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感想・レビュー
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Koki Miyachi
4
1983年の中野刑務所解体をきっかけとして、5年ほどの間に変貌する都市と建築を凝視したもの・・・とある。廃墟の建築写真集だ。廃墟写真集は色々あるが、大きく二つに大別できるように思う。一つは使われなくなり朽ち果てて行った文字通りの廃墟。もう一つは解体中の建築の姿だ。ここにはその両方が混在していて、写真集としての軸がハッキリしない。その二つは全く別ものだと思う。併録された磯崎新の「廃墟論」は、建築家の目を通した建築論であり、これまた別ものだった。廃墟というキーワードで括られるた三つの異質なモノの集合体。2013/05/25
ウシ
0
なぜ涙が流れるのか、考え中。2009/08/03