内容説明
十一年に及ぶアマゾン河探検を通じて膨大な博物標本を科学界にもたらしダーウィン進化論の基礎を築いたヘンリー・ウォーター・ベイツ。滔々と流れる大河の源流を目指し、鬱蒼たる熱帯雨林の中に新奇な動植物を求め、そこにすむ人々の暮らしと風土を詩情豊かに書き記した探検博物学の記念碑的名著。明らかにされるベイツ型擬態発見の経緯。
目次
パラ
トカンティンス川とカメタ
カリピとマラジョ湾
下アマゾン―パラからオビドス
下アマゾン―オビドスからマナオス、すなわちリオ・ネグロ川の終端(バーラ)
サンタレン
タパジョース川遡行
上アマゾン河―エガをめざして
エガの近くの小旅行
エガの付近の動物
エガから上流の旅