ファッション画の歴史―肌か衣か

ファッション画の歴史―肌か衣か

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  • サイズ A5判/ページ数 235p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784582512281
  • NDC分類 383.1
  • Cコード C0039

内容説明

ロココ時代から今世紀初頭のアールデコまで、200点以上の図像を渉猟しつつ、衣服と身体の見せ方を探る。肉体とエロスに迫る新荒俣博物学誕生。美麗レイアウト。カラー104頁。

目次

第1章 ファッションとは何か―時限つきの革命遊戯
第2章 衣を垂れて美あらしむ―ヌードと衣服
第3章 エロティシズムは体の言葉―バッドテイストとポルノ
第4章 ファッションとファッションプレートの歴史―きらめく才能たち
第5章 水着と下着―もう一つの盛装
第6章 ファッション図像学―女はもちもので勝負する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

8
図書館にて。荒俣宏による百科事典的な本。フランスの18世紀末〜20世紀初頭のファッション画の展示である▲いまの挿絵は20世紀初頭のファッション誌の影響下にある。黄金比の枠線に囲まれ、対象を目立たせるための遠めの遠景を持ち、女体があっさりした流線でほっそりと描かれ、多色刷りの着彩、など▲コルセットは胴回りをぎゅっと絞るものだが、乳房に対しては下から持ち上げるものだった。脱コルセットが進むと、乳房から尻の成す生身の形が重要になる。あと、腹が出ちゃう。現在はボディメイクがファッションだが、最新はVRかも。2022/01/19

Kanae

5
載せられた画図に夢中になって入り込む反面、絵への細かい説明も読みながら読まなくてはならないためか、横書きなためか、文章の内容が滑る。それにしても、膨大な雑種広告資料の絵。何度も眺めてしまった。2012/10/07

kyhitsuji

3
荒俣宏の西洋(主にフランス・英国)ファッション画の歴史本。 フランスの宮廷文化と英国の自然崇拝文化はどちらも優れたファッション文化を生んだ。 フランスのファッションに対する美意識は高さに驚きます。現代ヨーロッパは当たり前、ロシア、アフリカ、アラビア、東南アジア、シナ、日本果ては古代ギリシア、ペルシア、エジプト…あらゆる地域から優れた服飾文化を取り入れている。 今回の収穫は”エキゾックな魅力的な挿絵を描くバルビエ”と”マルケサス諸島の世界一美しいと言われている刺青”を知った事です^^2014/10/30

noémi

2
ファッション・プレートとはフランス革命以前、デザイナーが小さな人形に最新ファッションを着せて王侯貴族に送っていたのだが、革命後、そういった莫大なお金を使ってくれるお大尽もいなくなり、その代替策の一つとして、デザイナーがデザインした服をイラストレーターが描たものである。写真がない時代だったのでそうせざるをえなかったのだが、とはいえ、今日のファッション雑誌の写真とはまた一味違ったファンタジーに満ちた魅力的なものだった。それにしても、荒俣宏さんの博覧強記ぶりには、驚かされる。こんな領域までコレクトしているの?2011/10/11

くさてる

0
荒俣宏による西洋のファッション史と表現に関する美しい本。とにかく、紹介されている図版がどれも魅力的で眺めていて飽きない。それに豊富な知識で裏付けされた蘊蓄が添えられ、ファッションの歴史と変化について自然と知ることが出来る面白さがある。デザイン、ファッション、イラストに興味がある人におすすめ。2011/08/24

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