内容説明
社会史と思想史の両面から、儒教のはたした役割に着目して、商人の倫理と精神を明らかにする。
目次
上篇 中国宗教の世俗内的転回(新禅宗;新道教)
中篇 儒家倫理の新発展(新儒家の勃興と禅宗の影響;「天理世界」の建立―新儒教の「彼岸」;「敬は動静を貫く」―世俗内にて事をなす精神修養;「天下をもって己が任と為す」―新儒教の世俗内的禁欲;朱・陸の異同―新儒教の分化の社会的意義)
下篇 中国商人の精神(明清儒家の「治生」論;新四民論―士商関係の変化;商人と儒学;商人の倫理;「賈道」)
付録 ウェーバーの観点と「儒家倫理」序説