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昭和史 戦後篇―1945‐1989

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  • サイズ B6判/ページ数 565p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582454345
  • NDC分類 210.76
  • Cコード C0021

内容説明

いまの日本はどうやってつくられたのか?現代日本のルーツを知り、明日を考えるための戦後史。

目次

天皇・マッカーサー会談にはじまる戦後―敗戦と「一億総懺悔」
無策の政府に突きつけられる苛烈な占領政策―GHQによる軍国主義の解体
飢餓で“精神”を喪失した日本人―政党、ジャーナリズムの復活
憲法改正問題をめぐって右往左往―「松本委員会」の模索
人間宣言、公職追放そして戦争放棄―共産党人気、平和憲法の萌芽
「自分は象徴でいい」と第二の聖断―GHQ憲法草案を受け入れる
「東京裁判」の判決が下りるまで―冷戦のなか、徹底的に裁かれた現代日本史
恐るべきGHQの右旋回で…―改革より復興、ドッジ・ラインの功罪
朝鮮戦争は“神風”であったか―吹き荒れるレッドパージと「特需」の嵐
新しい独立国日本への船出―講和条約への模索
混迷する世相・さまざまな事件―基地問題、核実験への抵抗
いわゆる「五五年体制」ができた日―吉田ドクトリンから保守合同へ
「もはや戦後ではない」―改憲・再軍備の強硬路線へ
六〇年安保闘争のあとにきたもの―ミッチーブーム、そして政治闘争の終焉
嵐のごとき高度経済成長―オリンピックと新幹線
昭和元禄の“ツケ”―団塊パワーの噴出と三島事件
日本はこれからどうなるのか―戦後史の教訓

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年東京向島生まれ。東京大学文学部卒業後、文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、取締役などを経て作家。『漱石先生ぞな、もし』で新田次郎文学賞受賞。『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aponchan

11
とても面白かった。読み易いし、知らないことが多すぎ、自分の無知を恥じる。しっかりと今足元で起こっていることに目を向けなければならないと思った。憲法改正問題、ロシアとの国交正常化(平和条約締結)等々、戦後70年以上を経過しても解決できていない問題を真剣に考えることが将来に向かって大事だと感じさせられる。敗戦から80年後を迎える2025年は平成ではなく、新元号での時代を迎えることになるが、すぐそこまで来ており、今の日本が将来どのように発展等をしていくか、重要な最終局面を迎えていると思うと身震いする。良書。2018/12/20

Riopapa

7
前作同様、わかりやすい。岸信介と現在の安倍首相のやっていることが重なって見える。吉田、池田路線の軽武装、経済発展優先路線は、日本人の生活を豊かにはしてくれたのだろうが、国際政治の厳しさから目を背かせることになってしまったのではないだろうか。2015/08/16

diechi

7
今も全く同じなんだな。"不良債権の処理の遅れは<「起きると困ることは起きないことにする」という意識が官民双方に強かった結果>でもあったと断じた▼「敗北(失敗)を素直に認めないことが、さらなる敗北(失敗)の原因になった」との指摘もある。この二点、どちらも『ノモンハンの夏』の内容と重なり合う。状況は違うけれど、日本人は幻想、独善、泥縄的な発想から抜け出ていないのではないか…"2012/08/28

AnmitsuK (うろ覚えムーミン)

6
国を興すまでは四十年、滅ぼすのも四十年。そして滅びの四十年を招くのは、「驕慢なる無知であり、底知れぬ無責任」……。太平洋戦争の敗戦もバブル崩壊も、その本質は、日本人のどうしようもない精神性に根付いた失敗だったと言う。結局、歴史の当事者たちがリタイアすれば、それと共に痛みや懲りる気持ちも社会から消失し、先人と同じ過ちが繰り返されてしまうのか。なんとも虚しい話じゃあないか……。2013/01/06

GASHOW

5
また、下巻先読みをしてしまった。戦後の日本の焼け野原から経済成長までの紆余曲折がわかりやすく乗っている。歴史授業で近代史は取り上げないことが問題とされているが、GHQから歴史教育と日本の正当化などが禁止されていたのだから教育そのものがタブーだったようだ。戦後50年たってもアメリカの影響力が大きいのは、公職追放しても官僚機構を解体することはできておらず、GHQの手足となった1000名の有識者がそのまま要職をつづけたからだろう。昭和時代は激動の時代だったことがわかった。2016/05/06

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