ハーメルンの笛吹き男 - 伝説とその世界

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ハーメルンの笛吹き男 - 伝説とその世界

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  • サイズ A5判/ページ数 223p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784582452013
  • NDC分類 388.34

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaze

9
核となる出来事の特定には、筆者はそれほどこだわっていない。むしろ、なぜ、その出来事が語り継がれ、どのような過程を経て世界的に有名な伝説になったのかという点に重点を置いている。中世ドイツの下層民の苦しい暮らしがあり、宗教改革や商業の勃興による政治体制の変化や、啓蒙思想からドイツ統一までの歴史の流れの中で、鼠捕り男の要素が加えられたり、さまざまな解釈が行われた変質の過程を興味深く読んだ。 2023/12/20

AU.Step

5
新聞の書評欄に掲載されていたことで興味を持ち手に取る。子供の頃に読んだ『ハーメルンの笛吹男』、中世ドイツの社会的背景を下地に成立した物語であると言う。当時の社会や生活を知るための資料としても興味深かった。2019/11/18

Hiroki Nishizumi

4
面白かった。専門外だが関わりたくてたまらなかった、ことが文章からよく読み取れる。内容としては類書と大きく変わらないが、ハーメルンに行ってみたくなった。2018/11/07

散歩いぬ

4
メルヘン「ハーメルンの笛吹き男」は史実か否かの謎解きが主眼ではない。ハーメルン市の成り立ち、市民と子どもの生活、「笛吹き男」を含む賤民差別にキリスト教と市政がいかに関わっていたかを基本とした研究諸説。さらには「130人の子どもの失踪」が伝説から説教話、メルヘンへと変容していったかの時代背景を述べている。 著者にとって古の庶民生活を深く探求するきっかけとなったこの昔話。伝説研究はその時代時代の庶民の思考をくぐり抜けて初発の事実に辿り着かねばならない。非常に難しいことだ。2012/02/01

カエル軍曹

3
ドイツ各地の古代文書からハーメルンの笛吹き男の謎に迫る。まだ冷戦の最中の1974年に書かれたというのが凄い。結論は曖昧だが、途中は大変面白かった。2019/11/23

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