内容説明
ロラン・バルトのお教えを受け、しかし師に先んじてポストモダニズムの金字塔『文化行為としての性交(フォルニカシオン)』を世に問い、そしてパリの知的シーンから忽然と姿をくらました謎の思想家アンリ・マンソンジュ。不在のリーダー、我らがひれふすべきその足下を求めて、ブラドベリ教授の困難な、だが輝やける探査行が始まる。たのしい思想小説。
感想・レビュー
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gu
3
筒井康隆の『文学部唯野教授』やギルバート・アデアの『作者の死』といった文学理論のお勉強+コミック?ノベル(デヴィッド・ロッジの小説もここに入るはずだが未読)と併せて読むと面白そう。マンソンジュなる架空の不在者「について」(この言葉すら作中で否定されるので使用に迷う)の架空の評論。『文学部〜』のドタバタよりはこういう真顔でツッコミ待ちしている方が好みではある。2013/10/01
まろ
2
小説かと思ってた。柴田先生という有名な翻訳家の手でこの本が紹介されることで、脱構築という思想の辿った道筋が、少しでも日本で興味を持たれ、正しく理解されるといいなと思う。ま、そういう私自身もよくわかってないんだけど。2012/10/18
誰パンダ
0
頭が硬いんだか軟らかいんだかわかんない。2009/09/03