出版社内容情報
一介の武士の妻である「おたか」は、ある人物に導かれ人生の舵を切る…。世は戦乱、権力を握る鍵はおたかの手に! 主婦が天下を取る、壮大な歴史ファンタジーの幕が上がる!
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
17
東華第二王朝“翠”が滅亡。“翠”最後の皇帝の幼き三人の竜公子たちは、大陸のはるか西、陀国へと辿り着き、蛇へと堕ちた。三蛇の統べる事になった陀国は争いが絶えず、夫と三人の子供と共に暮らしていた主婦・たかも、国を追われることになり…魔仏と名乗る怪しいものが夢に出てきても意に介さない「まるで男とわたり合うているようだ」と言われる強い目を持つたか。対照的に、夫の与一郎は、良く言えば優しく、悪く言えば気が弱く、平和な時代ならともかく、戦乱の世の中にはそれが欠点となってしまうような人(続く 2020/11/06
あさひ
11
面白いけど設定が難しい。偽史ハイファンタジー?民俗学の専門家の作者だからこその内容。広い読者うけするかは別として好きです。2020/12/24
ツキノ
8
架空の国が舞台の時代物ファンタジー。勝気な性格の「たか」が主人公。1巻は助走のようなもの。「主婦が天下を取る物語」の幕開け。先が気になる。戦いのシーンはエグい部分も描かれているのだけれど、かつての戦はこんな風だったのではないかと思わせる。大河ドラマなどで描かれているのは綺麗すぎるのだ、きっと。2020/06/27
笠
6
3.5 作者初読。女性が主役の国盗り物語ということで、面白くなりそう。舞台は日本っぽい雰囲気の架空の島国だが、列島の形や、三つに別れて争っている点は、統一前の琉球王国のようでもある。本巻は導入で、主人公の「たか」が如何にして天下を目指すようになるかというお話。中近世の日本をベースにしているから、女性が天下を目指すということだけでここまで複雑なプロセスが必要になるわけだ。しかし、「たか」の心情は非常に丁寧に描かれていて、この流れも納得できる。次巻から本格的に国盗りに動き出すのかな。続きが気になる。2020/06/21
nas
3
中々いい感じ、ただ雰囲気はわかるけど話としてどう落ち着いていくのかまだわからんな2022/08/07