出版社内容情報
驚くほどに愛らしく、自由で、残酷で、わがままな物語――。
日本最古の神話・古事記がロマンあふれる絵物語になってよみがえる!!
人気漫画家・こうの史代が原文(書き下し文)を生かしながら、
物語を「絵」で読み解いていく、まったく新しい古事記本!
第1巻は天地創生、国生み、黄泉の国、天の岩戸、ヤマタノオロチのエピソードなど、盛りだくさんの11話。
イザナキ、イザナミ、アマテラス、スサノオなど有名な神様も続々登場!
「昔からずっと、古事記を絵にしたいと思っていました。
魅力的な登場人物、ストーリーはもちろん、原文の味わいも楽しいですよ!!」
――こうの史代
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
104
冒頭のぼおるぺん古事記第1巻の数ページがまず圧巻。八百万の神がましますので、実に多彩な神々が描かれます。こうの史代氏の画力により暖かく読めます。伊邪那岐命、伊邪那美命のやり取り、天照大御神、建速須佐之男命のやり取りに人間臭さを感じ興味深く読める。古事記を絵物語で読む事により新たな世界が広がる。改めて力作!2014/12/12
えちぜんや よーた
102
日本列島(主に西日本)と八百万の神様の誕生物語。おそらくどんなに丁寧に現代語訳してもらっても読まないであろう事務的な内容を、ほのぼのとしたタッチで神話の世界に引き込んでくれた。セリフを口語調ではなく、文語調にしているのは、読者の目を絵の方に引きつけるためなのかな。もっとも、字を読まなくても今につたわる有名なお話(岩戸に隠れた天照大神が出てくるエピソードとかヤマタノオロチの伝説とか)の内容はよごく分かりやすかった。むしろセリフはあえて読まずに、絵だけで読み進めていくのもありかもしれない。2016/12/15
アキ
70
池澤夏樹が「作家と楽しむ古典・古事記」で、この手があったかと言っていたマンガ。神話の部分全3巻でその第1巻。古事記は神様がたくさん登場するが、漫画にするとイメージしやすい。同じ作者だから当然だけど、イザナミは「この世界の片隅に」のすずちゃんです。神話も絵にして見ることでわかることもある。イザナキが黄泉の国から逃げる時野ブドウとタケノコで追っ手を惑わすが、鍾乳洞や石筍の連想かも、など所々作者のつぶやきも楽しい。この巻では大国主神まで。でも細かい字で手書きだからちょっと読みにくい。続きの第2巻も読もうと思う。2019/09/14
鱒子
64
表紙帯の福々しい丸顔は、天照大神。前髪がポンパドール(笑 こうのさんが描く神さまたち、なんてかわいらしいんでしょう。特にイザナキを待たせている時のイザナミの姿がサイコー(笑 だらしなく寝転んで煎餅を食べつつ、ワイドショーを見ながら足でチャンネルを操作してます。ユーモラスでかわいらしい日本の神さまたちです。2023/05/29
ポチ
64
この原文の意味を理解した上で絵に落とし込むなんて、凄い。登場する神様たちが生き生きとしていて、絵を見ているだけでも物語がわかる楽しい古事記です(^^)2017/08/25