常用字解

白川 静【著】

平凡社（2003/12発売）

• サイズ B6判／ページ数 740p／高さ 20cm
• 商品コード 9784582128055
• NDC分類 811.27
• Cコード C0581

出版社内容情報

93歳の漢字博士が中学生・高校生以上の多くの読者に向けて書き下ろした、すぐ引けて、基本から学べて、よくわかるいつでも使える漢字の字典。

★本書の７大特色

１．漢字研究70余年の著者が、項目を必要最小限の常用漢字1,945字に絞って、字形とその意味との関係をやさしく解説しました。
２．よく使用される代表的な用例を挙げて、漢字熟語の意味と正しい使い方を示しました。
３．漢字を字形の基本構造から説明しているので、漢字の部品・要素がわかれば、見出しにない難しい漢字の意味も類推できます。
４．漢字をもとの形（甲骨文字・金文など）から正しく理解することの大切さを説いています。
５．常用漢字だけでなく、必要に応じてその他関連のある漢字を列挙して説明し、一連の系列として解説しています。
６．常用漢字をもれなく採りあげているので、学校をはじめ漢字を学ぶ教室の教材としても役にたちます。
７．机上に置いて気楽にひけます。奥深い漢字の世界の探索がこの本から始められます。

★白川　静（しらかわ・しずか）
経歴：1910年4月福井県生まれ。
　　　立命館大学名誉教授。
　　　著書は、「字統」「字訓」「字通」の漢字字書三部作をはじめ、「白川静著作集」全12巻、同別巻全20巻（刊行中）のほか、「漢字の世界」「回思九十年」「桂東雑記」など多数。

■「常用字解」は、常用漢字から入って広く深く漢字を知ることができる字典。正しい漢字の理解をやさしく、そしてとことん親切に提供してくれます。
■「常用字解」は字引としてよりも、むしろ読み物としてお楽しみいただけます。漢字の配列も音順（あいうえお順）になっていて、部首別の配列になっている一般漢和辞典と違う点です。
■60年余に亘る白川漢字学の成果が（なんと！）2,800円で手に入れることができるのです。
■小学校では今後、国語の時間が増えることが予想され、小学校の6年間に常用漢字が読めることを目標としています。子どもに正しい漢字の理解を授けることができる本です。
■そして漢字が苦痛の子どもたちにこの本で漢字の楽しさを伝えてください。
■昨今、ムダ知識がもてはやされていますが、この本では漢字の世界の「へぇ～」をご案内いたします。この本は「漢字のへぇ～」の本です。

内容説明

『字統』『字通』の著者が常用漢字に絞って、そのもとの形から漢字の成り立ちを立証し、字形と意味との関係もやさしく正確に解説。よく使用される用例もあげて書き下ろした漢字の入門字典。見出し文字総数は１９４６字とその旧字形７９８字の２７４４文字を収録。配列は字音の五十音順で同じ音の字は総画数順、巻末に音訓索引が付く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[半兵衛]

この本は永遠に読み終わることはない。初歩の確認に、理解の深化に、普段の暇潰しにお薦めな不朽の座右の書。子供の名付けに夜毎何度も世話になりました。小さなうちからこの本に親しんでいれば、世界の見方が少し変わる気がします。

2016/08/11

[Smith, Ordinary. Person.]

　同じ「きく」でも『聞』と『聴』とはどう違う？ 　『悪』に「わるい」という意味があるのは何故？ 　『首』は生首を逆さに下げ吊るした様を表現したものだった!? 　全ての字には歴史がある。 　歴史があるから意味がある。 　意味があるから面白い！ 　現代で常用されている、それぞれの漢字の成り立ちを素人にも解り易く解説した、あらゆる人に薦められる字典。一部で「日常から漢字を排斥しよう」という活動があるそうだが、とんでもない話だ。 　個人に一冊。お子さんに一冊。学級に一冊。学校に一冊。

[ましろ]

とりあえず身の回りにあると暇しない。

2011/08/06

[双海（ふたみ）]

興味津々。

[寺内町亭小天狗]

「常用」とあるように、常用漢字の成り立ちと用例を記載しています。自分の名前を調べてみますと、”ああ！なるほど”と思う。一頁を捲りながら読んでいますと、漢字一字の意味が理解できる。≪名は体を表す≫という。自分の名前が体を表しているかどうか、自問自答してしまう。漢字って、奥が深い。