ねがいは「普通」

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784579501762
  • NDC分類 704
  • Cコード C0071

出版社内容情報

世界的な彫刻家と画家の内容豊かな対談集

世界的な彫刻家と画家による、とびきりの対談集。「失敗して、汗をかき、恥をかいてまた挑む」「大げさな演出より、普通のしぐさのほうが、ずっと心に響く」など、豊かな言葉がいっぱい。二人の素描や作品も紹介。

安野さんとの対話 佐藤忠良

バイカル湖
 シベリアの湖を行く船の上で

仙台
 彫刻の代表作が収まる美術館で

津和野
 開館間もない故郷の美術館で

永福町
 幾対もの彫像がたたずむ彫刻家のアトリエで

佐藤忠良さんと素描 安野光雅

内容説明

言葉は結晶し、粘土は宝石になった!世界的な彫刻家と画家の対談。

目次

安野さんとの対話(佐藤忠良)
バイカル湖―シベリアの湖を行く船の上で
仙台―彫刻の代表作が収まる美術館で
津和野―開館間もない故郷の美術館で
永福町―幾体もの彫像がたたずむ彫刻家のアトリエで
佐藤忠良さんと素描(安野光雅)

著者等紹介

佐藤忠良[サトウチュウリョウ]
1912年、宮城県生れ。彫刻家。東京造形大学名誉教授。東京美術学校(現・東京芸術大学)彫刻科在学中に国画会展に初入選、国画会奨学賞受賞。1939年、新制作派協会(現・新制作協会)彫刻部創設に参加。1944年、招集されて旧満州(中国東北部)へ渡り、翌年、シベリアに抑留される。1948年、三年にわたる抑留生活の後、帰国。1960年、「群馬の人」など一連の日本人の顔の彫刻が評価され、高村光太郎賞受賞。1974年、「帽子・あぐら」で芸術選奨文部大臣賞受賞。1981年、フランス国立ロダン美術館に招かれ個展。日本人としては初めてだった。1984年、ローマ・アカデミア・ディ・サンルカの日本人初の会員に推挙される。1990年、宮城県美術館に佐藤忠良記念館が開館。すぐれた素描にも定評がある

安野光雅[アンノミツマサ]
1926年、島根県生れ。画家、絵本作家。山口師範学校研究科修了。上京し、教員生活のかたわら装丁などを手がける。1968年、絵本『ふしぎなえ』を出版、絵本作家としてのスタートとなる。1973年、『ふしぎなえ』と絵本『さかさま』がブルックリン美術館賞受賞。1974年、『ABCの本―へそまがりのアルファベット』で芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1978年、『安野光雅の画集』でボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞受賞。この後も『旅の絵本』『歌の絵本』『さよならさんかく』などで同賞を受賞。1984年、国際アンデルセン賞受賞。2001年、津和野町立安野光雅美術館開館。すぐれたエッセイストとしても評価が高い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

88
佐藤忠良1912年生まれ、安野光雅1926年生まれ。 佐藤:教科書会社の仕事。文部省が直して返してくる。「僕よりずっとまずい人が手を入れて」。同じ会社の教科書で仕事。中学校用、表紙は安野。高校は編集が佐藤、中学は安野。高校用は検定がなくて先生たちがストレートに選ぶから、この本がいちばん売れた。高校用は続いている。現代美術社。 「わからなくてもいいから、本物を見せなくちゃいけない」佐藤。 「さとうさんが彫刻家である前に人間である」安野。春日井図書館所蔵。2014/06/05

葉っぱかさかさ

8
始終、軽い口調で語られてはいるけれど、お二人の若い頃は大変な時代だったわけです。でも、まぁ、誰もがそうだったわけだけれど。自分の人生、一生かかって何かできたらいいけれど、何もできなそうだなぁ、とか思う。絵を描きたいなぁ、きちんと見つめていきたいなぁ、目の前にあるものを。2018/11/05

ao

1
彫刻家と画家がなぜ”ねがいは普通”?と思い、図書館で手に取る。後に安野さんがおっしゃることだけれどそれはさておき。お二人が有名になられた今(2002年)でもなお謙虚な姿勢で素晴らしいと感じた。通読後、忠良さんによるまえがきを読み返すと、本の全体像をしみじみと振り返ることができる。対談なので読み易い。[図書館]2014/04/05

もまちそ

1
人の顔をつくるとは、粘土の中にその人の過去、現在、未来までを込めること。それを表現するには自分の見る目も養わないとならない。デッサンにはその美術家の力量がでる。やはり何事も毎日努力せねばなりませんね。参考になりました。2011/02/21

のっち

1
90歳(当時)の芸術家が繰り返し繰り返し「自分は職人だ」と言うその控えめな態度、自然が一番偉大だという話、観察することやスケッチすることの重要性を語っていたのが印象的。2010/09/20

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