出版社内容情報
大自然の中で畑を耕し、家畜を飼う生活は、大昔に戻ることではなく、実は、未来をめざした暮らしではないだろうか。頭脳と体を駆使した暮らしを取り戻す。
はじめに
人間を取りまく自然環境
自然の大循環
四季の変化
1000坪の土地利用法
5000坪の土地利用法
自給自足の生活とは
1 大地をひらく
開墾/排水と灌漑/森と木/生け垣と柵/農耕馬/種子まき/刈り入れ/穀類/
麦/パン作り/米/ビール造り/根菜/飼料用の牧草/油を採る植物
2 家畜を飼う
家畜の種類/牛/クリームとバター作り/チーズ作り/牛肉/豚/鶏/羊/
みつばち
3 作物を育てる
肥えた畑作り/畑仕事の道具/種子まきと植え付け/冷床と温床/防虫/野菜/
ハーブ/温室/野菜の作付計画表/冬の畑仕事/春の畑仕事/初夏の畑仕事/
晩夏の畑仕事/秋の畑仕事/ベリー類/果実/果樹の栽培/野菜と果実の貯蔵法/
瓶詰め作り/ピクルスとチャツネ作り/ジャムとシロップ作り/
りんご酒とビネガー作り/ワイン作り
4 野生の恵み
狩猟動物/魚と貝/野草と木の実
5 自然利用のエネルギー
省エネルギー対策/水力/太陽熱/風力/メタンガス
6 手作りと手仕事
かご/陶器/糸/染色と織り/皮/れんが/石の加工/鉄の加工/木の加工/
住宅建築/多目的オーブン/井戸と池/その他の生活用品
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
毛利武良
12
☆☆☆☆☆ 生活に必要となる基本的知識をまとめた本。今の世では、自給自足やサバイバルに無縁と思われる人ほど教養として必読の書と思われる。自給自足を夢見て数年前に読んだ。本棚に眠らせていたが読友のレビューを見て思い出し登録。2014/08/14
kubottar
12
豚や鳥の捌き方も載ってます。いざというとき出来る方がいいんだろうな。2014/08/13
Misa
7
作者のジョン・シーモアさんはこれを実践されているというのだからすごいです。ページをめくってスタートは開墾です。そっからッスか?とまず怯みます。「完全版」だけあってたぶん完全。たくさんの事柄が盛り込まれているので、細かなhow toを知りたい人には物足りないかもしれませんが、図解が多く子どもでも読みやすい内容です。こちらでは中学図書室に入れています。「鳥のしめかた」「糸のつむぎかた」などなど無理ー!と思いながらも読み進めていくと、どれ一つとっても当たり前に手に入るものなどないのだと改めて気付かされます。2012/12/14
テツ
6
全ての人間から、汚らわしい俗世から離れて孤独に暮らしたい。そんな誰でもちょくちょく心に浮かぶ厭世観から生じる自給自足の妄想生活を「これなら自分にもできるんじゃないか」と更に後押ししてくれる一冊。現実問題として実際に仙人のような自給自足の生活を送ることは難しいけれど、読んでいると妄想のそれに逃避することができて楽しい。いつかこんな生活ができたらいいなあと思いを馳せながら、小市民の僕は今日も小銭を稼ぎ都会で嫌々生きているのです。2014/07/22
肥前文俊
4
面白かった! 内政系小説というか、農家の営みがまるっと詰まっていて、中世の人の暮らしをわざわざ現代に復活させている試みは、読んでいるだけで楽しい。イラストが豊富、事例が豊富と、資料としては満点の評価です!2015/12/27