内容説明
40数年の歳月を経て今なお機密扱いされる合衆国の極秘作戦「スノウ・ウルフ」とは?冷戦のさなかの1953年、酷寒のソヴィエトにおいて、孤高の暗殺者スランスキー、薄幸の美女アンナ、CIA局員マッシーたちが、命を賭けて達成しようとしたものは何か。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GAKU
47
読友さんのお薦め作品。文庫本上下巻、1,000ページ弱の大作。40数年の歳月を経て今なお機密扱いされる合衆国の極秘作戦「スノウ・ウルフ」とは?1953年冷戦下の米ソを舞台に展開して行くストーリー。ネタバレになってしまうので詳しい内容は書けませんが日曜日の午後から読み始め、そのまま夜まで上巻約500ページ弱を一気に読破。兎に角面白い。続きが気になる。出来れば会社休んで、下巻を続けて読みたい!1997年度日本冒険小説大賞「海外部門」受賞作。 2016/04/18
かぷち
46
手に汗握るとはこの本の為にあるんじゃないかってぐらいのめり込んだスパイ冒険小説。舞台は50年代冷戦時、ある極秘任務を秘めソ連の地を踏むってだけのシンプルなストーリーなんですが、とにかく胃が痛くなるほどのギリギリの緊張感、圧倒的なカタルシス、これ以上ない満足感。発売当時はフォーサイスを超えた、とまで絶賛された作品。人生ベスト5に入ります。いつか再読したい、上下巻です。
goro@80.7
46
再読。やはり怒涛の手に汗握る冒険小説だ。重い過去を背負った暗殺者と薄幸な美貌の女。米ソ冷戦時代の危機を回避する為に動き出した無謀な計画。極秘作戦は少しづつ綻び始め泥沼の様相を帯びてきたが、もう辞められない止まらないのかっぱえび煎!うぅ・・アンナ~~二人の運命は如何に!で下巻に続く。2017/05/04
inarix
12
ウィリアムが亡き父ジェイコブの家の地下室で見つけた古びたファイル。そこに書き付けられたコードネーム《スノウ・ウルフ》。それは彼のその後の人生を永遠に変える言葉だった。1952年から53年にかけて、酷寒のソヴィエトで強行された戦後最大の極秘作戦。ソヴィエトに生まれながら国を捨て、しかし再び舞い戻ったジェイコブたちが命をかけて成し遂げようとしたものとは。世界のミステリ小説のなかでも、日本人好みの作品を厳選した二見文庫のザ・ミステリ・コレクション。確かに日本人好みの作品。スターリンの死の謎に迫る骨太のミステリ。2014/12/31
Yoko
12
ソヴィエト、冷戦というだけではじめは尻込みしながら読んでいたのですが、策謀、各国の諜報合戦、男たちの物語、家族の物語などてんこ盛りな内容で途中から気にならなくなってました。やり遂げようとする男たちってやっぱりいいわー。あ、そこに欠かせない薄幸の美女もちゃんと出てますけどね。2014/10/12