内容説明
現代ハードボイルドの頂点をきわめた傑作。マット・スカダー・シリーズ最新作。アメリカ探偵作家クラブ最優秀長篇賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タナー
7
これまた久々の再読。最初に読んだときは、スナッフフィルムなんかも出てきちゃったりして、ちょっと胸糞悪い感じもしたものだが。再読するというのは、最初に読んだときには見えてなかったものが見えてきて、新たな発見に感動できたりもする。それはともかく、前作「墓場への切符」でこのシリーズのカラーが一気に変わったように思う。勿論良い意味で。自分的には、マットとミックが一晩中どうでもいいような話をしてるシーンが好きかな。まあ、面白くて読み始めたら一気にイケちゃう作品だ。MWA最優秀長篇賞受賞作。2021/08/24
tai65
4
星5つ2022/01/06
yi120
3
このシリーズは順不同で読んでいるので人物相関図がややぼやけてしまうがこれは仕方がない。TJと知り合ったのはこの巻からの模様。登場人物達のそれぞれの葛藤の描き方がやはり上手い。ラストに行きつくまでの紆余曲折、下手すれば無駄場に成りかねない会話も苦にならない。ラストのスカダーの行動(肉切包丁よりも銃)は優しさかと思ったが違った(笑)ミックの取り分が多すぎる気がするが・・ 2023/08/21
一柳すず子
3
皆殺しを先に読んじゃったので死んだ人たちがまだ出てきててちょっと切ない。TJが初登場。スカダーの関わった強盗殺人とスナッフフィルムの事件が偶然から重なったとき、都会の闇が一瞬照らされる。片道レンタルとか、絶対にそんなことってないよって思えないリアルさが怖い。エレインはイイコちゃんすぎてやっぱり苦手。アウトローのミック・バルーのほうが相棒にはしっくりくるよね。2013/10/20
macau3
2
当時ハッカーが問題になり始めた頃だろう。TJがスカダーの助手に本格的になる、最後にエレインにプロポーズ。2011/08/07