内容説明
夜中にふと見をさましたロバータは総毛立った。窓辺に女が立っている。全身に妖気を漂わせ、腕に赤ん坊を抱いて。と、女と赤ん坊の顔は共に崩れ、骸と化していった。翌朝、生後まもないローバタの息子が奇怪にも息絶えていた。果たして彼女たちの古びた住まいは呪われているのか？また、屋根裏で発見された女の肖像画を自室で祀る１２歳の養女エアリエルに潜む秘密とは？密やかに忍び寄る戦慄と狂気。鬼才の異色ホラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
3
一種のホラー作品。気味の悪い養女を嫌うふ古屋に住む主婦が狂気を発し、さらにその不倫相手が家族を惨殺の後自殺する。しかしローティーンの養女とボーイフレンドの仲は微笑ましく作品全体の重苦しさを和らげる。2019/10/26
南新宿 WineBarW(ワインバー)
2
「アル中探偵マット・スカダー」シリーズや「泥棒バーニィ」シリーズでお馴染みのローレンス・ブロックによる心理ホラー小説。 表面上は幸せな暮らしをしている家族が、ある古い屋敷に引っ越してから怪異現象に見舞われ、徐々に家族関係にヒビが入って…というストーリーです。 実際に超常現象が起きているのか、それとも登場人物が精神に異常をきたしているだけなのか、ぼやかしながら進んでいく緊張感ある展開はさすがブロックですが、残念ながらスカダー・シリーズやバーニィ・シリーズに比べると今ひとつ読後の満足感はありません…。2021/11/01
魔風
0
毛色を変えたホラー物だがおもしろくもない
