出版社内容情報
ひょんなことで閑職で飛ばされた凄腕の元筆頭同心「居眠り番」・蔵間源之助に舞い込む極秘の影御用の数々とは…!
内容説明
逆袈裟魔と呼ばれる辻斬りが五年ぶりに江戸市中を騒がせている。北町奉行所の元筆頭同心で今は居眠り番と揶揄される閑職の蔵間源之助の許に、島帰りの男が訪ねてきた。五年前の事件で無実の罪で処刑された兄貴分の濡れ衣を晴らしてほしいという。同じ頃、八万五千石の大名家の留守居役から、市中で行方不明となった藩主を探し出してほしいという影御用が舞い込んだ。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年、岐阜県岐阜市に生まれる。法政大学経営学部卒業。会社員を経て作家活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかんべ
9
同時に色々な事件の依頼がくるが、それが一本に結びついていく。それはちょっと都合よすぎる?とつっこみたくなるほど。源之助と善右衛門が今まで培ってきた仕事の勘が鈍ったことを自覚し、落ち込む姿はちょっと共感した。2015/04/04
いえのぶ
3
閑職に左遷された元筆頭同心が5年前に関わった強盗事件を再調査。5年ぶりの辻斬りも現れる。二つの事件はどう繋がるか?カバー絵はちょっとネタバレでは、、、2012/10/18
まりりんりん
2
元筆頭同心・蔵間源之助が自分の老いを自覚しつつ、 息子・源太郎に励まされるシーンに、ちょっと切なさを感じた。けど、最終的にはやっぱり蔵間源之助、ここにあり!って感じで、かっこよかったな。怪しげな部屋に閉じ込められた男の謎は、そんなコトだろうとおおまかに推測してたけど、もう一捻りあっても良かったかな。2013/03/10
トロピカ
1
面白かった、満足。やっぱり蔵間一家、京次夫婦、新之助と役者勢揃いで、話もポンポン進んでいくあたりは、短い時間で満足度を求めてしまう自分好み。軽くても美味しい食事をいただき食欲が十分に満たされた時のような気分。2021/01/10