内容説明
読む方にはなんの問題も無いのですから、どうせなら書きかたもおぼえてみよう。
目次
第1章 旧かなで楽しむ和歌・俳句
第2章 旧かなはわかりやすい
第3章 和歌・俳句で新かなは無理
第4章 正確な文語に慣れる
第5章 盛大なる「改竄」日本
第6章 すこし練習、大きくおぼえる
著者等紹介
萩野貞樹[ハギノサダキ]
昭和14年秋田県生まれ。一橋大学法学部卒。元産能大学教授。昭和45年、「辻村敏樹氏の敬語説への疑問」で「月刊文法賞」受賞。同46年、「“人間教育”論をめぐって」で「自由新人賞」受賞。神話論、その他小学校教科書批判、日本語系統論など論文多数
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感想・レビュー
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えりりん
3
他人の俳句を例にあげて、下手だの意味不明だのとバカにしているだけで終わってしまった印象…。すごく不愉快だったなぁ。知りたいのはそういうことじゃなくてさ…。2015/08/12
さく
1
文語文となると能く意味が解らない。短歌、俳句、詩を楽しむのには必須であるので、もつと深く知らうと思つた。2014/01/28
残心
0
文学、ことに和歌・俳句のたぐひは文語・旧かなでないとうまくいかない。 文語・旧かなには以下のメリットがあるとのこと。 ・文末ほかの表現に変化があって多彩な表現ができる。 ・微細な意味のちがひを的確に表現できる。 ・複雑なことがらも短く表現できる。 ・わかりやすい。 ・文語・新かなでは、意味不明、時に意味が逆になることもあり、冗長となる。 ・文語・新かなでは、内閣告示に反する。 『新かなは不便である』ということ。 教科書で「山月記」などの文語と新かなに直されたものは、改ざん・変造品であるとのこと。2017/06/14
skr-shower
0
図書館本。買ってゆっくり読もうかな2015/11/13
koishikawa85
0
口語の「た」は文語の「し」ではない、という指摘が非常に重要。文語では口語ですべて「た」で示していた過去が「き」「つ」「たり」「けり」など様々に分かれる。軽いユーモアが感じられる口調もいい。2010/07/04