無限の本質―呪術師との訣別

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  • サイズ B6判/ページ数 342p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784576011547
  • NDC分類 389.56
  • Cコード C0039

内容説明

呪術師ドン・ファンの教えに導かれ、人生の記憶すべき出来事を収集する著者―。師との対話によって「見ること」「内的沈黙」「夢見」の技法をさらに深化させ、新たな精神世界の扉を開くカスタネダの到達点。

目次

第1章 大気中の震え(力の旅;無限の意図 ほか)
第2章 ひとつの時代の終わり(日常生活の重大な関心事;耐えがたい眺め ほか)
第3章 シンタックスを超えて(先導者;地平線上のエネルギーの相互作用 ほか)
第4章 最後の旅に出る(深淵への跳躍;帰りの旅)

著者等紹介

カスタネダ,カルロス[カスタネダ,カルロス][Castaneda,Carlos]
1931年、ペルーのカハマルカで生まれる(1925年、ブラジルのサンパウロ生まれという説もある)。1951年にアメリカに移住し、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で文化人類学を専攻する。在学中、旅の途中でヤキ・インディアンの呪術師ドン・ファンと出会い、彼のもとで修行を積む。その経験を1968年に『呪術師と私―ドン・ファンの教え』のタイトルで発表すると、たちまちに全米でベストセラーになる。その後も同シリーズを書き続け、ニューエイジの一端を担うが、1998年4月、ロサンゼルスの自宅で死去
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

粉っしー

1
再読。気分に振り回されて終わる人の一生を嘆く本。それを外来の装置(=人に取り憑いてエネルギーを永遠食い尽くすもの。意味のない人生のテーマを与えて、燃え上がらせてまた食い尽くす。)という言い方をしている。カスタネダが晩年に書いた本らしいけど、カスタネダの信念体系が完成したのかな?一貫性のある非常に読みやすい本で寸分の隙もないと思う。2019/11/19

qualia

1
貸し出し期限を3日過ぎて読み終わる。カスタネダは期限内に読み終わらない。そのすばらしさと、読む時間のかかる量を天秤にかける。ドン・ファンの語るカスタネダに向けた言葉が、私自身に向けられたものとして受け取られる。そして自分自身の師匠を思い浮かべざるを得ない。離れて距離を置いたままのあの人を、師と呼んでいいのかさえわからないのに。私にとっての師を、無限に求める。無限に促されて私は人生の一歩を歩みだす。2009/11/11

tekesuta

0
ドン・ファンが例として挙げた人生のエピソードはとても文学的だった。個人の感情に捕らわれず、その出来事が人間とは何かを指し示すような話。でありながらその内容は個人的なものなのである。 2011/12/15

chieftain

0
「意識の暗い海」本編はこれを中心に説かれる。イーグルに食われると表現されてきた現象が、生物の体験を吸収する「暗い海」に集約される。また、我々が外来の敵にさらされる理由が明かされる。心と思っているものが、我々の所有物ではないという事実をドン・ファンはつきつける。2010/08/28

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