呪術師と私

呪術師と私

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  • サイズ B6判/ページ数 307p
  • 商品コード 9784576000299
  • Cコード C0039

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Gotoran

50
4年前に一度既読。作家で人類学者の著者が、メキシコのネイティブ・ニンチディアンの思索と行動を通して、呪術の世界(その宇宙観・世界観)を紹介していく。ヤキインシディアンの呪術師ドンファンがメスカリト、ペヨーテ、ダヅラ、キノコといった幻覚誘発植物を使って、意識の変容(ゆめうつつ)の世界を体験、生き生きとした体験が淡々と客観的にルポルタージュ様式で記されている。本書はカルロスカスタネダの呪術修行を描いたシリーズの第1巻目。順を追ってカルロスカスタネダの呪術修行を疑似体験してみたい。2017/05/23

16
幻覚なのか、、、 カラスになる術(と言って良いのか)は試してみたい。前半は呪術体験記、後半は体験記を元に呪術を解説。後半を読んでから前半を再読すると理解しやすいかも。2014/10/25

Gotoran

15
人類学者の著者(カルロス・カスタネダ)が、古代メキシコの伝統を引き継ぐヤキインディアンの呪術師(ドンファン)と対話しながら、その呪術の世界観を実践・体得していく。そのプロセスがそのまま、西洋合理主義的思考世界の対極にあるもう一つの世界の在り方の紹介になっている。深層意識・無意識・変性意識の観点から、大変興味深く読むことが出来た。パラレルワールド(日常的現実と非日常的現実)での大いなる自己を求めての著者の旅は続く。本書は、ドンファンシリーズ本(10冊)の内の最初。順を追って読んでゆきたい。2012/12/09

夜間飛行

14
呪術者の弟子は自力でいろいろなことを見つけ、精霊の言葉を聞き取らねばならないらしい。命に関わるような試練を幾つもくぐりぬけ、身を以て学び取っていく姿に圧倒された。師弟関係はさぞかし厳しいだろうと思ったら、この二人は意外と凸凹コンビで面白い。目や口を縫われたトカゲを握る弟子の形相を見て師が吹き出す所など笑えた。また、西欧人の弟子が合理的な質問を次々と師にぶつける姿は、涙ぐましくもあり微笑ましくもあった。深遠なドン・ファンの教えの中にも、「穴は自分の手で掘れ」など我々の日常に応用できそうな所があるように思う。2013/05/23

おおにし

10
手元にあるのは昭和54年発行第7版。最初に読んだときはヤキ・インディアンの呪術的世界にどっぷり浸かっていた。その後しばらくカスタネダ・シリーズを愛読していたが、段々と読まなくなり本棚に眠り続けていた本書を数十年ぶりに読んでみた。今読むと幻覚キノコや幻覚たばこの体験記プラス文化人類学フィールド・ノートという内容で昔ほどの感動はよみがえってこなかった。それでも「歩きはじめる前に聞いてみるんだ、この道には心があるか?とな。」というような当時気に入っていたドン・ファンの言葉に再開できたのは懐かしくうれしい。2013/01/14

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