ジョルジュ・バタイユ著作集<br> エロティシズム

ジョルジュ・バタイユ著作集
エロティシズム

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  • サイズ B6判/ページ数 409p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784576000220
  • NDC分類 954
  • Cコード C0398

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゃんたか

11
エロティシズムとは、死にまで至る生の称揚。対象への内的主観的な欲望、掟による禁止と違反の弁証法運動をその特徴とする。エロティシズムの研究には宗教と心理学が不可欠である。聖なる世界は暴力と自然の違反を代表し、俗なる世界は労働と理性による禁止を代表する。聖と俗は相補性を持つ。古代人はその暴力性のため、動物を神々と考えた。キリスト教に及んで動物の犠牲は裸の人身を犠牲するに至った。ここに神聖は啓かれる。個体では非連続的な存在に過ぎない肉体は抵抗に遭って解体せざるを得ないが、その死は不変の連続性を顕現するのである。2016/08/09

nranjen

5
「不必要な先入観(バタイユは難解だという伝説がある)にとらわれず、私の訳文を追っていただきたい」「エロティシズムに関するバタイユの所見は、愚直なほど単純明快であり(…)私たちにとって完全に理解可能な書物なのである」。渋沢龍彦訳に久しぶりに触れた。すがすがしいまでに明快で美しいと思った。やはりこの人はすごい。言葉を追えば、その思想が理解できるということは、有難いことだ。実は思想、哲学というものは、明快であるべきものなのかもしれない。それを伝える言葉も明快であるということは、翻訳の場合、なおさら有難い。2019/03/29

タキタカンセイ

1
(自分が理解できた範囲で言うならば)バタイユはエロティシズムを「禁止と違反」、聖性との対立、融合、交錯の面から捉えている(ように自分は感じました)。エロ関係のことは今までいろいろ考えてきたから納得できるところもあり、そうでないところもあったけれどもエロを哲学的に考察できたことは良かった(あえて言えばこの本に書いてあったのはあくまで「エロティシズム」についてであり「エロ」についてではない)。サドに言及した部分がいちばんわかりやすかった。読まねば(まだ読んでなかったんかい)。2021/06/19

hechima1106

0
NC

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