双葉文庫<br> 危険な思想家

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双葉文庫
危険な思想家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575711776
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

狂なるは進取(『論語』小路篇)。「狂」にこそ進取の気風が満ちている。進歩も革新も淀んだ安全な思想に堕した今、進取の「狂」が、危険な思想が求められているのだ。「人権いい子」たちが操る人権真理教のマインドコントロールから目覚めよと説く、危険な魅力満載、著者渾身の最新評論。

目次

第1章 オウムの托卵(オウムと惰眠知識人たち;異物と孤独)
第2章 人権真理教の思考支配に抗して(人権真理教と差別;聖なる白痴の零落;民主主義の顕教密教と人権朱子学の崩壊)
第3章 眠れない世のために(歴史がわかると現代がわかる;左翼全滅の時代の「左畜」;痴漢より恥ずかしい「アエラ」の広告 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

17
進歩的だと称される文化人やマスコミを辛辣で皮肉に批判する評論集。主張は佐木隆三さんの「客観的記録に徹し、判断を明示しないことがベター」なのかと思惑。権力行使方法である民主主義に真理は存在しないことから、それはイデオロギーに過ぎないと解す。さらに重んじられる人権尊重の思想は、民主主義がイデオロギーだと気づく機会を完全欠落させる悪質性をもつと評論。宗教も用い考察し、人間社会の集団思想イデオロギーに善悪をつけることの愚かしさを警鐘。印象的な揶揄は差別的な意味を含む「レームダック」を多用するマスコミ批判。2016/04/30

うえ

6
「黒人作家でもあり英文学者でもあるスティールのエッセイ集『黒い憂鬱』…スティールは…人種差別解消政策と反比例するように、黒人が自閉と腐敗の泥濘にはまり込んでゆく現実を見る…差別解消措置が進めば進むほど黒人大学生の中途退学率上がり、黒人の犯罪者数も増大したのだ。こうした事実は…ますます劣等感を抱かせるようになる。なぜならば黒人は人種差別主義者が言うとおりの本当に劣った人種だと思えてくるからである…スティールは…差別是正運動の矛盾にも気づく…スティールは事態の根本に被差別者という権力が成立していることを知る」2017/08/15

す○○

4
初めての呉智英。人権(=民主主義)の盲信に警鐘を鳴らす主張には共感を覚える。顕教密教のくだりや「大学を目指す青年に」は納得。自分には難解な部分も多かったが、硬骨ながらところどころジョークも織り交ぜた文体で、別の著作も読んでみたいと思った。2011/09/03

ちひろ

3
基本的人権にまつわる考察。左だろうが右だろうが、どちらも危険を孕んでいることには変わりない。好著。2011/08/14

絶対不純ポエマー

2
人権という言葉に嫌悪感を抱くようになります。辛口でありながらウィットに富んだ筆者の文は読み物としても面白い。題材が少し昔のモノだが今読んでも面白い。2015/04/21

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