内容説明
バンコクの枝葉末節のなかから、この街に流れる南国の豊かさを表現したい。僕にとってはうっとうしい街ではあるが、いとおしく、かけがえのない街であることに変わりはないからだ。南国の熱風都市、バンコクとかかわって23年の著者が綴るアジアン・エッセイ。不思議な魅力あふれるバンコクをあなたへ。
目次
第1章 道端のバンコク(ソイの困惑;渋帯が消えた日;バイクの大航海時代 ほか)
第2章 バスの迷宮(バスの迷路;移動するバス停;五バーツバスの出現 ほか)
第3章 タイ料理の進化論(三味一体;路上食堂の奥義;ファーストフードのなかのタイ ほか)
第4章 南国の時間(個室の困惑;曖昧な女性たち;ホテルの時間 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
310
タイトルに「新」とあるものの、20年も前の出版物である。その間に一番大きな変化を遂げたのは、交通システムだ。本書にはバンコクのバス事情に多くのページを割いているが、最後の章で懸案のBTSの開通を伝えている(1999年12月)。乗ってみるとバンコクは存外にも小さな街だと著者は語っている。なお、現在はこのBTSに加えてMRT、ARLなどの4路線がバンコクを駆け巡り、さらに機能的になったことだろう。その一方で、タイの人たちの気質はそれほどには変化しなかったのではないだろうか。今もマイペンライの街だと信じたい。2018/06/05
Hong Kong
3
これがもう、全然、新ではないのはわかっているけど、これを読んでいると、バンコクに行って、タイの人たちに会いたくなるし、こんなにバンコクのバス・渋滞のことを書いた下川氏なのに、BTSができて、なんて小さい町だったたんだと最後にまとまっている。私が新婚旅行に行ったのが1991年。ああ、どんなふうに変わっているのか?ワットプラケオとかまたワット・ポー、ワット・アルンに行かないと。Darling連れてって。2017/07/27
HIRO1970
0
☆☆2010/12/06