内容説明
「現実というものは『変』だ、幻想的で奇怪で摩訶不思議だ。どんなに練り上げたフィクションよりも綺想よりも、一片の現実のほうが超現実的だ。たとえば我々の存在そのもの」「おむつ、おむつ…」と呟く社長。「ダスター、私の命」と抱きしめるおばあちゃん。世の中みんな「変」と喝破する中島らもの“超エッセイ”。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
76
「人間が変!!」「言うことが変!!」「人種が変!!」「世の中が変!!」4つの章に分けてエッセイが綴られている。中島らも氏の面白さはなにだろう。以前聞いた話を何度でも話す年寄りみたいな語りだと思う。はじめから何を話すのか分かっているのだけれどつい聞き入ってなんだバカバカしいと笑ってしまったり感心してしまう。そんな感じだ。自分の体験談をあけっぴろげに話せる人はもう少なくなってしまったなあ。大阪弁でそんなアホな・・・無茶してばかばかしいけどオモロイやん。そんなアホみたいな人がらもさんかも。2019/05/01
hope
21
変。普通。 …その境界線はどこか。 あなたの身の回りにも変な人、いるでしょう?え?あなたが変?僕が変? 非凡とか天才とかも、変の異名かな。でもさ、一見“変”なものは、なんらかの必然の帰結なのですよ。だから、この世の全ては“変”であって“普通”なのだ。2022/12/30
山田太郎
13
娘の乳の話が好きだな。2012/08/29
Te Quitor
10
普通に変。題名通りのエッセイです。変人の周囲には変人が集まるのだろうか。この本に出てくる「変てこな人達」も凄いけど、中島らもさんの目のつけどころが特に面白いですね。(変人だけど)頭の良い人だなぁ。なるほど。人は皆、変人だけど普通の人なのかもしません。2012/10/27
えむぴち
3
中島らもは好きなのだが、これは酷かった。中年おじさんが読むエロ本のどうでもいいページに並べられた、どうでもいいコラムという印象。頑張って最後まで読んだ。読んですぐ駅のホームのゴミ箱に捨てた。2021/07/03