出版社内容情報
御小納戸役の旗本・酒井家の厄介叔父である隆次郎が元飯田町の古物商を訪れ、売り物の書画を突然破り捨てた。被害に遭った古物商は訴え出なかったものの、他でも同様の所業に及んでいる疑いが生じたため、隆次郎は小伝馬町の牢屋敷に留め置かれているという。部屋住みとして静かに暮らしていた男は、何故そのような騒動を起こしたのか!? 内命を受けた隠密廻り同心の裄沢広二郎は探索を開始するが――。やさぐれ同心・裄沢の洞察力が冴え渡る、書き下ろし痛快時代小説、人気シリーズ第十弾!
内容説明
御小納戸役の旗本・酒井家の厄介叔父である隆次郎が元飯田町の古物商を訪れ、売り物の書画を突然破り捨てた。被害に遭った古物商は訴え出なかったものの、他でも同様の所業に及んでいる疑いが生じたため、隆次郎は小伝馬町の牢屋敷に留め置かれているという。部屋住みとして静かに暮らしていた男は、何故そのような騒動を起こしたのか!?内命を受けた隠密廻り同心の裄沢広二郎は探索を開始するが―。やさぐれ同心・裄沢の洞察力が冴え渡る、書き下ろし痛快時代小説、人気シリーズ第十弾!
著者等紹介
芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。二十数年のサラリーマン生活を経て著述活動に入る。2011年「返り忠兵衛 江戸見聞」シリーズにてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニッキー
10
なんか、危ない終わり方になっている。 剣の腕が立たない分心配である。 いつもながら、弁は立つ。 島帰りの男がホロリとさせられた。2024/04/26
coldsurgeon
5
知恵が回り弁もたつ同心裄沢広二郎が主人公のシリーズ10作目。裄沢は道理に合わなければ上役にも物申すが、左遷や謹慎を恐れず、正義を貫こうとする。それが、今回は、町中のもめ事、困りごとの解決に関わる。理不尽案ことにあっている者がいれば、裄沢は自分でできることは手を尽くすことにしているのだ。正しく江戸の治安を守るため、主人公の奔走は続く。しかし、最後の段で主人公の失踪が告げられる。どういうことなのだろうか。2024/04/14