内容説明
回復の兆しを見せない米田屋光右衛門の病が気掛りな湯瀬直之進は、伝手を頼り高名な医者雄哲を米田屋に招いていた。だが、診察を終えた雄哲の所見に、直之進をはじめ米田屋の三姉妹らは言葉を失う。そんな折、富くじが当たり思わぬ大金を手にしたばかりの平川琢ノ介の元に、口入屋菱田屋の用心棒仕事が舞い込み…。人気書き下ろし長編時代小説第二十三弾。
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、『駿府に吹く風』(刊行に際して『義元謀殺』に改題)で第一回角川春樹小説賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
107
口入屋用心棒「身過ぎの錐」23巻。琢ノ介さん大活躍の巻、商人として成長していくのか楽しみですね。2015/08/25
はつばあば
41
琢ノ介が武士を捨て米田屋を継ぎ、口入屋になるということで、他の口入屋に見習い修行をする話・・この本の琢ノ介であったかどうかは忘れてしまったが大店に見習い修行をする話、随分前に読んだ覚えがありました。今のことは憶えられないのに昔の事は憶えていたのですから確実です(^^♪。用心棒でも命を削るまでもなかった比較的穏やかなかと。2022/06/27
ぶんぶん
23
【図書館】シリーズ、第23弾! 今回は、米田屋光右衛門の病気が余命半年と判り、八方に手を尽くす直之進と口入屋菱田屋の用心棒になる琢ノ介の活躍を描く。 御典医の雄哲を老中首座の水野伊豆守より紹介されたが、用心棒を頼まれてしまう。 二人が用心棒で鎬を削るうち、一方はまんまと計略に嵌ってしまう。 琢ノ介の用心棒修業は口入屋修行と早々と判っていたが、雄哲とこんなに仲良くなるとは思いませんでした。 登場人物こんなに増やして大丈夫か、呑み逃げの若侍も再登場となるのか? ともあれ琢ノ介のテストは合格したようだ。 2023/08/31
だいしょう@SR推進委員会
6
読んでるうちに、たぶんネタわれ(?)しちゃう。でも、なんだかこちらまでその企みに加担しているようで楽しくなってきてしまった。琢ノ介があまりにけなげにがんばるし…。いや、もうなんで気づかぬ~と身もだえしました。直之進までだもんな~。「ふっ、ふっ、ふっ。そちもワルよの~」 時代劇おなじみのセリフが思わず出ました。2012/12/02
ハルナ
6
今回は琢ノ介が主役。真相は割とすぐにわかった・・・というか、まさか本人が最後まで気づかないとはw2012/08/02