双葉文庫
奔る合戦屋〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 270p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575665499
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

怒涛の躍進を続ける石堂家だが、新参であるため村上家に古くから仕える譜代の臣に疎んじられるようになる。同じ頃、甲斐の武田信虎は中信濃に侵攻しつつあった。村上と武田の争いが熾烈になるなか、村上義清と石堂一徹の関係は微妙に変化していく。

著者等紹介

北沢秋[キタザワシュウ]
東京大学工学部卒業。会社員生活を経て、執筆活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

68
優秀すぎるのも辛いですね。この本を読んで、晩年秀吉に疎まれた官兵衛を思い出しました。下巻も序盤はさくさくと楽しく読み進めていましたが、最終的には案の定事前に用意しておいたハンカチの登場となりました。一徹が主役ですが、準主役の三郎太が一際輝いていました。前作の「哄う合戦屋」を再読したくなりますが、そうなると今度はハンカチではなくタオルが必要になりそうです。2012/06/26

ずっきん

65
刊行順に「哄う」から読んでいるので、ある意味史実を脚色した歴史小説とまったく同じ。わかってはいたものの、膨らませ方が半端ない。突き落とし方が容赦ない。武田勢が迫ってきたとき、胸中で絶叫。そして放心。泣きたくて、哀しい過去の話を読んだわけじゃない。この男、石堂一徹を読まずにいられないのだ。さて、次は後日譚だ。あああ、こうまで削られるのはもうよい。いっそつまらなくてもいいから(爆)続きがあって本当によかった、と思わせる筋立てであって欲しいと心から願う。村上義清が死ぬほど嫌いになる歴史エンタメ。2019/01/19

yu

65
久しぶりに号泣したお話。 会社で最後まで読まなくてよかった・・・。 哀しい結末というのは「哄う合戦屋」で知っていたけれど、それでも朝日や三郎太の最期の場面では涙がとまらなかった。 人よりズバ抜けた才能を持った人の人生というのは、何とも苦悩に満ちているものなのだと痛感。 一徹のその後が気になって仕方ないので、「翔る合戦屋」も絶対に読まなければ。2013/09/22

ねむねむあくび♪

61
図書館の本。前作『笑う合戦屋』の石堂一徹の若かりし頃のお話。ラストの武田の焼き討ちの章は、涙ながらの読了…(つд;*) 妻、朝日の最期も、さらに娘の青葉の最期が哀しい…゜゜(´O`)°゜2015/08/26

nins

52
極上エンンターテイメント歴史小説。一気に読ませた下巻。「哄う合戦屋」へ続く悲しい結末へ駆け抜ける。一徹の武将としての器を理解できなくなった村上義清。古い考えから最後の最後で変える事の出来なかった主君の失策が悲劇へと進む。知略の武将ではなく武力と古い慣習にとらわれた考え方から脱却できなかった村上義清の弱さが露呈。武田との争いは武田信虎とその息子、晴信へ。武田信玄となる晴信が若いうちから見せる戦略眼。そして今までの幸せが全部持っていかれるような悲劇。戦国時代の厳しさ。朝日、青葉。壮絶な三郎太。石堂家の絆に涙。2012/07/16

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