内容説明
江戸深川六間堀、金兵衛長屋で浪々の日々を送る坂崎磐音。直心影流の達人だが、相も変わらぬ貧乏暮らし。仕事の口を求めて奔走する磐音に、暇乞いした豊後関前藩との予期せぬ関わりが生じて…。些事にこだわらず、春風駘蕩の如き好漢・磐音が江戸を覆う暗雲を斬り払う、著者渾身の痛快時代小説第二弾。
著者等紹介
佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒。デビュー作『闘牛』以後、スペインをテーマにした作品を発表。99年、初の時代小説『密命』を皮切りに次々と作品を刊行、時代小説の旗手として高い評価を得る
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感想・レビュー
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雪風のねこ@(=´ω`=)
83
前作、二朱銀の話でも思ったけれど矢場の仕組みとかよくネタを思いつくなと感心する。また殺陣の描写にしても剣を堂に送った、など表現が豊かで読んでいて飽きない。著者もあとがきで述べているように、映像が脳裏に浮かぶかのような手法は本当にすごいと思うし、読んでいて楽しい。「勝負は背負っているものが多い者が負ける」何気ない台詞なんだけど、朋輩を失った時に感じ取ったものなんだなと、しみじみと思う。
ミュポトワ@猫mode
54
図書館がお休みなので、家の中を引っ掻き回したら出てきた本を読みました。持っていないと思っていた二巻目が出てきたのでうれしい反面、これって50巻くらいまであるシリーズものなんだよねとか思ってどうしようかと悩み中ですwww とりあえず、4巻までは手元にあるので、読みますが、その先は未定ですねwww 内容としては、本当にオーソドックスな勧善懲悪な時代小説ですね。スルスル読めますよ。ちょっと間延びしてるんじゃない?とか思う点はありますが、まぁこんなものでしょう。いつも重たいもの持っていると腕がしびれますしねwww2018/06/17
はつばあば
52
読了ちょっと前に、貸して下さった読み友さんに「いつまで磐音さんは食い詰め浪人の仲間入りしてるの?、用心棒の仕事がなけりゃ春風も吹かんよ、ネタバレでいいから教えて!」と(#^^#)。やっぱりね、いい人にはハッピーエンドでなくっちゃねぇ。かと言って磐音さんが活躍するたびに騒動に巻き込まれるのは必然か。国元で起こっている財政改革派と保守派の争いが磐音たち3人の仲を裂いたのか。悪漢の関前藩の家老の宍戸文六!いざ勝負じゃ!って・・あと47巻も磐音の貧しさと付き合うのもしんどい一気に最終巻辺りをお借りしたい(^^; 2022/03/05
よむよむ
47
備前包平二尺七寸が抜き放たれるとき、磐音の周りに春風がそよぐ・・・ 2巻目にしてもう坂崎さまの虜ですっ 藩を追われることとなった発端の事件の裏に驚愕の事実あり。深い悲しみと強い決意を持って、磐音は巨大な悪に立ち向かう。極貧の中にありながらいつもゆったりと微笑んでいる磐音と周囲の人々との関わりも良い。さて次いこっ 『警告の答えを持参した。ご両名の命、いただく』2013/04/07
Atsushi
43
居眠り磐音シリーズ2作目。相変わらず長屋で貧乏暮らしの磐音。仕事を求め奔走する都度事件に巻き込まれる。その一方で、脱藩を余儀なくされた不幸な事件の裏に守旧派の陰謀があったことが判明。磐音の戦いが始まる。久々にハマってしまった、今後の展開が気になる。2018/12/28