出版社内容情報
探偵のもとをひとりの少年が訪ねてきた。「友達のお父さんが死にました。でも、自殺じゃないかもしれないんです。それを調べてもらえませんか?」──高名な大学教授の死。その背後には、沖縄・海底遺跡の発掘についての疑惑があった。その発掘は偉業か捏造か!? 古代遺跡をめぐる人々の相剋を描いた傑作ミステリー。探偵・石神達彦シリーズ第2弾!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kk
24
謎の海底遺跡、ニライ・カナイ神話、ムー大陸伝説なんかを大学教授の死と強引にブレンドしてグルグル掻き回してます。前作に比べると、トンデモ本的色彩よりもミステリー的要素がちょっと強め。ぜひ皆さんにお薦めしたいって感じじゃありませんけど、登場人物のキャラもそれなりに立ってるし、読後感もまずまず。エンタメ系のライトな読み物として、kk 的にはけっこう楽しませてもらいました。2020/11/02
V6_1800
10
前作読んだのでこちらも借りてきた。文が丁寧で読みやすいし、娯楽小説としても悪くない出来。探偵ものとしてはいいんだろうが、推理小説としては微妙。ファンタジー要素と現実的な問題(基地問題とか政治家の影響力とか)が両方散りばめられてるので、ごちゃごちゃなる人はいないのかなといらぬ心配したり(笑)。2023/10/10
Katsuto Yoshinaga
9
「神々の遺品」に続く、今野敏氏のトンデモ本シリーズ第2弾。今回の題材は沖縄の海底遺跡で、ウルトラセブンを嗜んだ世代には定番ネタである。テンポが良く、良い人悪い人をミスリードしていく描き方なんか、さすが手練れの著者で十分楽しめた。しかし、スケール感は乏しく、よくできたTVの2時間ものといった感じであった。著者の神々云々モノは、どこまで本気で書いているのか気になったが、作中にトンデモ本をちょっと揶揄するところがあり、著者にとってはあくまでネタの一つなのだろう。2020/06/21
Kazuo Baba
9
石神探偵の神々シリーズ第二作は、自粛生活の背景もあって半日で読み終わりました。小気味良い展開で、石神と明智ののキャラクタ設定もよく、面白かったです。やはり沖縄は歴史と文化と料理ですね。コロナ騒動終わったら、ぜひ行きたいと思いました。海底遺跡も魅力的ですが、スキューバは難しそうです。2020/05/17
もも
8
本当のことが誰にもわからないことを証明するのって大変なんだろうな。けれど、1万年以上前はこうだったかもしれないと、想像するのはとても楽しい。海の中の遺跡も綺麗な映像が目に浮かびました。面白くて一気読みでした。2020/05/20