双葉文庫<br> ツリー〈上〉

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双葉文庫
ツリー〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 435p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575518030
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

ある新人賞に驚異的な小説が応募された。書評家の私は、編集者から頼まれて、連絡のつかない作者・風森大樹を捜すことになった。本籍地の青森に行くも、杳(よう)として行方が知れない。地元で聞くには、風森には子どもの頃から特殊な能力があったという。手伝いをしてくれた若者が不審な死を遂げ、事態は急転する――。サスペンス、スリラー、怪奇。著者の面白さが見事に詰まった、スリリングな傑作が文庫で登場!

内容説明

ある新人賞に驚異的な小説が応募されたことから物語は始まる。書評家の私は、旧知の編集者から頼まれて、連絡のとれない作者・風森大樹を捜すことに。だが、本籍地の青森で調査しても、その行方は杳として知れない。風森には超能力があったと、小学校の同級生の政夫は驚くべき話をした。その後、調査を手伝った政夫が突然、死亡。これはただ事ではない―次々襲い来る緊急事態に、ページを繰る手が止まらない傑作サスペンス!

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業後、83年『写楽殺人事件』で第29回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。86年『総門谷』で第7回吉川英治文学新人賞、87年『北斎殺人事件』で第40回日本推理作家協会賞を受賞。92年『緋い記憶』で第106回直木賞、2000年『火怨』で第34回吉川英治文学賞を受賞。12年、第15回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キキハル

21
お久しぶりの高橋さんでしたが、こういう独特な文体・文章だったのを思い出しました。それ自体はあまり好みではないのですが、帯の惹句に魅かれてつい手に取ってしまって。結果、面白いんですよね。目新しい題材はないものの読ませる読ませる。風森という人物を探す旅がとんでもないことになってしまいます。超能力から伝奇、果ては宇宙人?う~ん、さすがです。面白くて止まらないのですぐに下巻へ。2015/09/09

きょちょ

12
記憶シリーズは別として、彼のSF的・超能力登場の作品は初読。 いきなりの急展開は西村寿行を思い出した。 でもあんまり面白くないなぁ。 登場人物の一人の超能力は、筒井康隆の処女作や、山田風太郎の忍法帖の話にも類似しているし・・・。 文体が、ハラハラドキドキ感を感じさせてくれないんだよ~。 広司が軽すぎる。 彼が下巻のキーマンなら少し面白くなるけど。 ★2015/11/15

もえたく

9
新人賞に応募した作家を東北に捜しにいくことになった書評家の主人公は、胡散臭い連中との争い事に巻き込まれていく。ミステリーからSF伝奇小説へ。名作『竜の棺』『総門谷』のような展開に下巻が楽しみです。2016/03/06

まめ千代

9
宇宙人が出て来る。以前の高橋氏の作品の宇宙人には、何らかの根拠があって面白く読めたが、今回の作品にはいきなりの登場で違和感。下巻読み切れるかな?2015/07/31

makersat

8
人探しで青森を訪れた『私』が事件に巻き込まれていく物語。冒頭は著者である高橋克彦氏のホラー短編を彷彿とさせる薄暗さがあったが、物語が進むにつれて冒険活劇やSFの要素が増え始め、同氏の著作『竜の柩一巻』のような雰囲気を醸し出した。この勢いで行くと、時を越えたり、UFOに乗ったり、という同氏らしい展開が予想されるが、はてさて下巻はどうなるものか。巻き込まれて流れに身を任せる形の主人公なので、やや展開がだれ気味であり少々残念に感じる。説明調の会話が多いのが『だれ気味』と感じる一因か。下巻の展開に期待したいが……2016/01/30

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