内容説明
核物質輸送列車が忽然と姿を消し、大都会中枢部が切り取られる―。“知性を備えた野獣”による、この奇想天外な消失マジックを、支倉捜査官をはじめとする『自治警特捜』のメンバーは、看破することができるのか。
著者等紹介
芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業後、読売新聞大阪本社に勤務。86年に「異類五種」で第二回幻想文学新人賞に寡作入選。90年に『殺人喜劇の13人』で第一回鮎川哲也賞を受賞
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感想・レビュー
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岡本匠
11
大阪府の全てと和歌山の一部と、兵庫県の旧攝津の国域を合併した新・大阪市を舞台とした小説。環状線を放射能物質を持ち込んで乗っ取ったり、ボンベミサイルを発射したりとやりたい放題。 2004年発行となっているけれど、大阪都構想の遥か前に新・大阪市とは、先に行っているなぁ。2016/04/15
gonta19
2
2007/1/31購入 ずっと探していて買えなかった本 2009/2/25~3/1 廃県置市を行い、地方自治の核となった新・大阪市。その自治警特捜の支倉特捜官にうらみを持つ小野瀬一雄が、核物質を載せた列車を支倉たちの目の前で列車ごと消失させる。その後、その核物質と環状線を用いて、大阪市内の封鎖にかかった小野瀬達に支倉達自治警特捜のメンバー達が挑む。 解説に書いてあったように、昔の特撮ドラマを意識した展開。作り物としての世界感は好きなものがある。「死体のさめないうちに」の続編として書かれてあり、キャラ2009/03/01