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双葉文庫
雪月夜

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  • サイズ 文庫判/ページ数 571p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784575508796
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

裕司と幸司、幸司と裕司。裕司は幸司を殴る。幸司は裕司に嘘をつく。二十年、そうやってきた。うんざりだった。ふたりを繋ぐ鎖を断ち切りたかった―断ち切った。そう思っていた。間違いだった。裕司はおれに取り憑いた悪霊だ。おれが死ぬまで消えることはない。戦慄の長編暗黒小説。

著者等紹介

馳星周[ハセセイシュウ]
1965年北海道生まれ。96年『不夜城』で衝撃的なデビューを果たし、第18回吉川英治文学新人賞を受賞。97年『鎮魂歌―不夜城2』で第15回日本推理作家協会賞長篇賞、98年『漂流街』で第1回大薮春彦賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

134
本作が刊行されたのは2000年、その年奇しくも本作の舞台になっている北海道は「根室」に住んでいました。およそ17年の時を経て、これまた奇しくも根室の街で本作を再読しました。当時、馳先生のバイオレンスな作品に心酔していて、とにかく片っぱしから読み漁っていました。そんなトキに読んでいたからか、結構話はしっかり覚えていました。なかなか最近の作品にはみられないド直球でストレートなバイオレンスな作品はある意味、懐かしく感じます。読むのに体力のいる作風でしたが、たまにはこういうノワールな作品もありかもしれませんね。2018/03/05

Tetchy

15
物語は至ってシンプル。東京のやくざの金を持ち逃げしたロシア女性のヒモをかつて根室で相当のワルと評されていた男が追ってくるという話。これはいわゆる成長したジャイアンとスネ夫の物語ではないか!クライマックスの極限状態の中、幸司が辿り着くある心理。忌み嫌う二人はこの上なく似ており、裕司は幸司で、幸司は裕司、裕司の物は俺の物、俺の物は裕司の物。まさにこの見方が正しかったのか。馳氏の物語の熱といい、描く内容というのは買っているので、あとはステレオタイプすぎるプロットから脱却して唸らせる新たな物語を見せてほしい。2012/08/25

アンク(右手)

7
「武!」裕司2023/04/09

なかなこ

6
ラストには破滅しか待っていないのに、読むのをやめられない!2015/07/02

Carlos

5
ラストは馳星周の世界だった。一気に皆居なくなって最後に残るのは。。。2013/09/15

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