双葉文庫
失踪症候群

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  • サイズ 文庫判/ページ数 349p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784575506365
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

🐾Yoko Omoto🐾

126
症候群シリーズ第一弾。環敬吾をチームリーダーとする4人のエキスパートたちが、警察上層部からの依頼のもと極秘裡に調査・解決する現代版「必殺仕事人」又は「特命係長・只野仁」的なストーリー。今作ではチームの一人「原田」の家族問題と、相次ぐ若者たちの不可解な失踪事件が現代の社会問題の一つとして織り込まれている。安易な気持ちで間違ったことを簡単にやってのける危うい倫理観に対し、必ずや相応のリスクが付き物であるという戒めが込められた痛快さ。とにかく謎の男「環」が渋すぎて次作も楽しみ。勧善懲悪ものが好きならお薦め。2014/06/09

タックン

98
若者たちの失踪の背後にあるものを探るために組織された秘密の組織・・・・まるで仕事人みたいだな。でも実際はそれほどでもなかったな。戸籍の偽造とかがあって前半の失踪部分は面白かったけど後半以降の真相がわかる部分で拍子抜け。だって事件の背後にあるのはもっと大きな闇の部分かと匂わせながら実際は小物だし、麻薬を巡る仲間割れなんだもん・・・・。2017/04/14

モルク

93
警視庁警務部人事二課の環は、人と付き合わず、あまり仕事をしている様子もなく、謎の人物であるが、彼はある特命を担っていた。一見なんの変哲もない失踪、事件とも思われなかったが、その何人かにはある共通点があった。環の指令のもとに動く原田、武藤、倉持、全員くせがあるがとても魅力的。事件の展開もワクワクし先を知りたくなる。思っていた以上に面白かった。他の症候群シリーズも読んでみようっと。2019/04/23

Tetchy

92
貫井氏といえば、『必殺仕事人』に代表される“必殺”シリーズの大ファンであるが、本作はその趣味を存分に活かしたシリーズと云えるだろう。環敬吾率いる彼のチームのメンバーの召集シーンからニヤニヤしてしまった。特に注目したいのは本作に登場する犯罪の片棒を担いだ人々というのが、実は私たちとなんら変わりのない、ごく普通の人々だということだ。我々の安定した暮らしというものがいかに危うい日常のバランスの上で成り立っているかが実感させられる。依頼された失踪人捜しと原田が追っていた人物が出てこないから、ミッション失敗!?2010/03/23

tengen

88
貫井さんの症候群シリーズ第1弾。ミステリーとしてはもうひとつでしたが、環チームが中々謎めいていて、とても気になります。そんな中、原田さんは人間臭さが出ててイイです。これから、他のメンバーの色々が明かされてゆくのでしょうね。楽しみ。2013/12/13

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