円谷一―ウルトラQと“テレビ映画”の時代

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  • サイズ A5判/ページ数 335p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784575299076
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

テレビドラマは生放送が当たり前だった昭和三十年代、円谷一は全編フィルムの画期的なドラマ「煙の王様」を完成させた。その作品は、日本初の本格的特撮シリーズ「ウルトラQ」の成立背景と大きな関わりがあった。名ディレクターとして、また偉大な経営者として41年の人生を駆け抜けた男の、知られざる生涯。

目次

第1部 テレビドラマの時代1955~1962(誕生・戦争・戦後;貧窮の中の少年時代;兄・円谷一 ほか)
第2部 TBS映画部とウルトラシリーズ1963~1968(テレビから映画が消える!?;映画の代役、テレビ映画;テレビ映画制作会社の状況 ほか)
第3部 円谷プロ再建―早すぎる晩年1969~1973(闇の中で―『孤独のメス』の頃;金城哲夫との別れ;円谷英二の死 ほか)

著者等紹介

白石雅彦[シライシマサヒコ]
1961年秋田県生まれ。いくつかの職業を経て劇場映画の制作現場へ。特殊技術スタッフとして「ゴジラVSビオランテ」以降の“平成ゴジラシリーズ”や「ヤマトタケル」などに参加。その後演出、脚本、著述も手がける。監督作に「愛欲の宇宙戦争」、ほか各種イベント映像など多数。日本放送作家協会員、日本脚本家連盟員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kabeo

4
テレビ映画創成の頃の様子がとって見える。もっと特撮に特化した話なのかと思ったが、テレビドラマ全般について取り上げていて興味深く読んだ。円谷一さんは父、英二さんの跡を継ぎ円谷プロの社長となった人で、東京一のペンネームで作詞も行なっていた位の認識はしていたが、芸術祭賞を受賞するほどの才能ある監督でありテレビドラマの黎明期をこれほどまでに支えていたことを再認識した。第二次怪獣ブームの絶頂期での急逝は本当に惜しまれる。2019/10/26

りゃーん

1
冷静に考えるとおかしいものに、「ウルトラマン」がある。 「ゴジラ」はキングコングや戦争の傷跡で、「仮面ライダー」は月光仮面のような変装ヒーローとアメコミのヒーローでなんとなく、これが出てくるのに納得できる。 前身の「ウルトラQ」も未だ判る。 米国の一話完結のミステリ・ホラー・SFのTV番組があったからだ。 しかし「ウルトラマン」は判らない! あれが出てくるのが判らないのだ。 既存の本を読むと、そこには天才・金城哲夫のイマジネーション、異才・実相寺昭雄の悪夢、芸術家・成田亨のセンスが語られているのだ2016/04/21

Zen-zen

1
円谷一の業績をテレビドラマ(テレビ映画)の流れから読み解くという試みは意義があるし面白いと思うのだが、それが故にぼくら読者が期待しているであろう『ウルトラQ』以降『ウルトラマン』『ウルトラセブン』と続く彼の仕事に対するリサーチのウエイトが少ない、物足りない印象が。『ウルトラQ』以前の円谷一の作品がほとんど観られない状況にあることも、本書に対する隔靴掻痒の感に拍車をかけているか。2011/10/24

石田 正直

0
懐かしくて面白かった2017/11/26

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