内容説明
インチキの伝統論を笑え!言葉の広がりと深さを知れ!朝夕食後に一章、言葉の病気を防ぎます。
目次
祭りの遠い記憶
つられて濁った貼り紙
その言葉をどうして片仮名で書くの
空海や法然に姓はない
下が濁れば上が清む
戒名もちょっとブルース
「はやし」と「もり」で木の数はちがうか
「餃子」はなぜ「ギョーザ」なのか
母の印としての乳房
漢語だから誤読〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
和草(にこぐさ)
7
どれだけ言葉に対して自分が未熟だったことが思い知らされました。もっときちんと意味を知り、正しい日本語を使える人になろう。2016/07/19
ponkts
1
言葉の変遷や使い方をやや批判的に分析しており、呉氏らしい本で面白い。若者言葉にある程度の理解を示しているのも好感が持てる。旧制一高の寮歌『嗚呼玉杯に花うけて』がまさか愚民どもを見下している歌詞だったとは知らなかった。我々は漢語調の文章を目にするとつい品位や風格を感じとってしまうため、肯定的に捉える傾向にあるという指摘に耳が痛くなった。これを避けるには古典にあたるほか無いのだろう。2013/06/29
ふみ乃や文屋
0
ことばについての掌編集。私の考えの至らなかったことについても言及されており、私のことば感覚の未熟さを痛感するとともに、新たな視野を広げてくれた。2016/02/11
がま
0
どの話も、はっとさせられるものばかり。普段何気なく使っている言葉でも、奇妙だったり不思議だったりするものは多いのだが、それに気づくのは意外と難しい。文章は平易で毒気もあるが読みやすい。各章の終わりに付された中野豪のイラストも諧謔と皮肉が効いていて面白い。2014/11/29
72ki
0
「デベソの秘密」(204p)にはビックリした。まさかマザファッカと同じとは。悪口って昔からグローバル・スタンダードなんだ2013/06/15