内容説明
声に出して笑いたい―哄笑する知性の傑作エッセイ集。
目次
第1章 声に出して笑いたい誤文・悪文
第2章 我が師、我が友
第3章 自我と毒薬
第4章 煙が目にしみる
第5章 都鄙問答
第6章 毎日の犬儒派―世界のキーワード
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tekka
2
「スノビッシュな教養には一切目を向けず、功利的な実学と刹那的な快楽しか求めない民衆なるものが存在するのなら、あるいは民主主義はうまくゆくかもしれない。『本物の無教養』はそんなにもたくましい。しかし、民衆は、スノビッシュな教養に実はあこがれているのである。」2023/01/05
がま
1
キニク学派(犬儒派)のキニクがシニカルの語源になったように、天下国家を裏から問う。民主主義や人権を疑う各評論は勿論だけれど、交遊録の水木しげる伝説がおもしろい。水木しげるは知能が高い山下清らしい。2015/02/25
冬至楼均
0
ネタなのかマジなのか分かりにくいところが犬儒派たる所以か。2012/08/22
Takeshi N
0
よくわからない題名だったので気になって読んだ。2000年前後のエッセイや新聞コラムが整理されていた。水木さんなどとの体験の中からの面白い話や、時事問題を深堀した考察というか筆者の本音が批判を恐れず展開され、読んでいて今でも気持ちが良い。2021/06/19