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翼がなくても

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575240146
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



中山七里[ナカヤマ シチリ]
著・文・その他

内容説明

「何故、選りにも選って自分が。何故、選りにも選って足を」陸上200m走でオリンピックを狙うアスリート・市ノ瀬沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断したのだ。加害者である相楽泰輔は幼馴染みであり、沙良は憎悪とやりきれなさでもがき苦しむ。ところが、泰輔は何者かに殺害され、5000万円もの保険金が支払われた。動機を持つ沙良には犯行が不可能であり、捜査にあたる警視庁の犬養刑事は頭を抱える。事件の陰には悪名高い御子柴弁護士の姿がちらつくが―。左足を奪われた女性アスリートはふたたび羽ばたけるのか!?どんでん返しの先に涙のラストが待つ切なさあふれる傑作長編ミステリー。

著者等紹介

中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年岐阜県生まれ。2009年『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。音楽から社会問題、法医学まで幅広いジャンルのミステリーを手がけ、多くの読者から支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

350
29.18秒、200mに秘められた極限の走りの世界。この間の心の内と周りの様子が余すところなく。気持がざわつきます。頑なまでの熱意、どうも、これがご都合主義的表現に繋がってしまう、だけど自分の夢が奪われるというストーリーからするとやむを得ない、との気持ちにも。別の側面で繋がる御子柴弁護士と犬養刑事のやり取りにも揺すぶられる気持。これはこれとして、一人のアスリートの再生、サクセス物語として堪能させていただきました。作中で表現される障害者への接し方、軽はずみな同情と軽はずみな虐待は根が同じ、何にも言えません。2017/02/03

しんたろー

337
スプリンター少女が障害を抱えてもパラリンピックを目指す… 中山さんが料理すると…スポ根&ミステリになったがミステリ には重きを置いていない感じで(多くの人が犯人と動機に思い 至る筈)障害者スポーツの現状を描きたかったのだと感じた。 御子柴と犬養、中山ファミリーの2大スターを配して、彼らの 性格・行動で話に説得力を持たせたのは上手い。「障害を直視 することは己の中にある差別意識と向き合うこと」という台詞 にも胸を突かれた。とは言え、御子柴シリーズや『テミスの 剣』のような重いミステリもそろそろ書いて欲しい!2017/06/08

いつでも母さん

254
「On your marks」もうこの合図でドキドキしないだろうか?「走る時は一人でも、サラの後ろには何人ものサポーターがいることを忘れないでほしい」踵に翼を与えてくれた義足を造るデビット・カーターの言ったこの言葉は、健常者でも障碍者でも一人では生きてはいないんだ!事を感じさせる。沙良を通して障碍者スポーツの置かれている現実を学ぶ。そこに御子柴弁護士が絡む。嗚呼、なんてこったい!それだけで心拍数が上がるのだ私は。沙良の家族とか突っ込み所はあったけれど、今回も面白く一気にゴールした。2017/02/05

fwhd8325

241
そうか、そうきたか。中山さん、やっぱりうまい。スポーツ小説のような展開には、やや戸惑いはありますが、しっかりまとめてしまうところは流石です。御子柴先生、犬養さん、いい共演です。大映ドラマ調で、盛り上がりました。2017/03/31

ダイ@2019.11.2~一時休止

234
刑事犬養vs御子柴?。パラリンピックを目指すスポコンとしては楽しめます。ミステリーに関しては直球すぎるんでないかい?。2017/02/13

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