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スパイは楽園に戯れる

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575239683
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



五條 瑛[ゴジョウ アキラ]
著・文・その他

内容説明

情報分析員の葉山隆は、人的情報収集活動として、ある男の調査を始める。真実に近づくことは、前途有望な若き政治家の人生を翻弄することにもなるとも知らず…。大藪春彦賞受賞作家が放つ、本格スパイ小説!

著者等紹介

五條瑛[ゴジョウアキラ]
1999年『プラチナ・ビーズ』でデビュー。2001年『スリー・アゲーツ』で第3回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

77
『パーフェクト・クォーツ』と言う題名でずっと、待ち続けていたのでこの改題で出版された時は目が点になりました。でも相変わらずの皆に会えてよかった。東日本大震災の影響で着地点が大幅に変更された革命シリーズ。この作品も変動する国際情勢を受けて描かれているが、金正日長男の暗殺、親米派の朴氏から親北派である文氏への韓国の政権交代、共謀罪成立の今となっては「事実は小説よりも奇なり」という事態となっているから、恐ろしい。傀儡にならないために、自分が目指した理想を裏切らないために。彼の覚悟を思うと何も言えない。2017/06/22

Rin

68
期待を裏切らない面白さ。誰かのためになる人間、国のためになる人間。そのために一心に生きる人、今の世の中にどれだけいるのだろう?と考えてしまう。そして、子供にとって男の子にとっての父親という存在の大きさ。その影響力の強さ。父親にかぎらず、子どもは家族をきっと強く意識する。自分とは何者なのか?それをきっかけに動き出す人はもちろん、葉山や坂下だけでなく、外伝での主要人物もしっかり登場してたのが嬉しい。そして、純粋で真っ直ぐな彼が国のためにと選んだ道には心が揺さぶられた。法を正しく使える政府であって欲しいですね。2016/07/13

kei302

56
政治家の涌井が潔癖すぎて、結末が悲しい。『プラチナ・ビーズ』『スリー・アゲーツ』に続く、鉱物シリーズで、連載時のタイトルは『パーフェクト・クォーツ』。なぜこのタイトルで出版せずに、『スパイはなんたら』なんて、妙なタイトルになったのでしょう。葉山たちが暗躍(?)する(葉山は暗躍しない)一連のシリーズは双葉社・集英社・小学館と出版社を超えて出ている。国際的な社会情勢やら何やらオトナの事情があるらしい。『パーフェクトクォーツ』新刊のための予習。仲上と野口は興味深い人物です。2020/12/10

マムみかん(*感想は風まかせ*)

36
雑誌連載は追いかけられないので、単行本化を楽しみにしていました♪ でも、どうして『パーフェクト・クォーツ』から改題しちゃったのかな? このタイトルじゃ「鉱物シリーズ」だとは分からないよね。 そこは不満でしたが、内容的には大満足。 相変わらずワクワクできるストーリー、懐かしいキャラも総出演で良かったです!! 仲上さんと“火蛇(サラマンダー)”が、けっこう目立っていましたね。 サーシャにも、また葉山くんと絡んでほしいな☆2016/07/21

みさどん

26
連休の夜に朝に読み続けた。主人公は葉山さんなのだけれど、活躍する人が他にもたくさんいて、暗躍してきた男女が次々出てきて、人物相関がとらえにくかった。最後に、涌井さんの書があるが、じーん。珍しいほど気持ちの良い政治家で、だからこそ国家間の策略に屈することをしたくないという気持ちの上での行動に、じーん。日本はスパイ行動上はザルの国というのがなんだか残念。のほほんと生きていられる民間人は幸せなのだなって思ってしまった。感化され過ぎ?2016/10/10

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