1gの巨人

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575236828
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

落合は大男が自殺しようとするのを止める。その後、大男は落合に「仕える」と言ってきかない。不気味で人に預けたが、見知らぬ男が来て言う。「大男の行き先を教えろ。でないと俺もお前も殺されるぞ」。日本ホラー小説長編賞作家が描く渾身のサスペンス。

内容説明

「ガリバーの行方を知らないと、あんたも殺されるぞ」―わけがわからない。得体のしれない大男を助けてから、私は何に巻き込まれている!?日本ホラー小説大賞長編賞作家が才能の限りを尽くした、ノンストップ・心理サスペンス。

著者等紹介

大山尚利[オオヤマナオトシ]
1974年生まれ、東京都出身。和光大学人文学部文学科卒。2005年『チューイングボーン』で第12回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nyanco

11
妻が大切にしていた飼い猫を弔った帰り道。車内では悲しみにくれる妻と、妻を気遣う夫との微妙な心理描写から物語が始まる。序盤はとても面白い。恩返しをしたいという不思議な巨人の存在も興味深い。しかし途中からこの勢いが失速してしまうのが勿体ない。夫が拾ったクッキーという猫の存在も中途半端になってしまったし…。何か訳のわからない話になってしまい、読後感は???夫婦間の疑心暗鬼な状態の心理描写はとても面白かっただけに残念。2009/12/29

yamakujira

6
橋から飛び降りようとした大男を引きとめたら、ガリバーと名乗る大男はお礼をしたいとつきまといはじめた。気味が悪くなって知人の手伝いを命じると、ガリバーは次々と主人を変えて行方不明、ガリバーを探す男の来訪をきっかけに夫婦の日常が壊れていく。知人の成功を妬み、できる妻に卑屈になり、それで歪んじゃうのもわかるけれど、落合の被害妄想と判断ミスが目に余る。死体遺棄も隠したまま、最後まで彼に自責の念が薄いから、いい話みたいなラストに釈然としない。ダメ男に母性をくすぐられるのか、みどりが甘やかすせいだな。 (★★★☆☆)2020/05/15

鈴と空

5
入り口は面白かったんだけどな……。謎めいた「ガリバー」、彼を追っているらしい怪しげな男たち、意味ありげに出てくる猫、崩壊しかける家族・友人関係、などなど。それが後半一気に失速した感じだろうか。最後もな……。綺麗にまとめようということなんだろうけど、色々中途半端というかほったらかしというか。残念でした。2011/04/10

5
主人公の勘違いが凄かった本。それが・・・疑い深すぎる主人公がテーマなのかどうかはわからなかった。ガリバーの登場がタイトルの割に少なかったのが残念だった。1gtっていうのはあの「お守り」に繋がってくるんだろうな。と、いうかそもそも事件を大きくしてたのは主人公の勘違いのせいじゃないかな・・・?他の誰かの視点ならもっとあっさりしたものだっただろう。そう読みとったら、勘違いって怖いなあ、と思う2010/02/26

kotata

4
再読。 ガリバーと出会い、主人公が猫のクッキーと暮らし始めるまでは面白く読めた。その後の展開は、けっこう重苦しくて最初の感じのまま話が続くと思っていたので意外だった。後味はあまり良くない。2014/08/27

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