ヤッさん

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  • サイズ B6判/ページ数 321p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575236750
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

誰が呼んだか“銀座のヤス”。親しみ込めて“ヤッさん”。築地市場と一流料理店を走って回り、頼られる謎の男。自分がなぜ宿無しかは語らないが、驚きの舌と食の知識を持つ。新米ホームレスのタカオは、ひょんなことからヤッさんに弟子入りして、「驚愕のグルメ生活」を味わうことに。市場も銀座も、最高に旨くて、人情はあったかくて、さっぱりと気持ちがいい。だが、誇りを持って働く現場には事件も起こる。ヤッさん&タカオの名コンビが、今日も走る。

著者等紹介

原宏一[ハラコウイチ]
1954年長野県生まれ、茨城県育ち。早稲田大学卒業後、コピーライターを経て、97年『かつどん協議会』で作家デビュー。書店員の熱心な応援により、2001年に文庫化された『床下仙人』が、07年にベストセラーに。同書は2007年啓文堂書店おすすめ文庫大賞にも選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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紫 綺

123
これは文句なしに面白い!!ホームレスにして仲買人と料理人をつなぐ食のコーディネーター、ヤッさんとその弟子タカオのグルメ連作短編。食品業界の内幕が解った上に、読後も爽快♪2013/01/17

再び読書

56
味のわかるホームレスの奮闘記ってとこでしょうか?謎の食通ホームレス?やっさんに師事するタカ。料理人の矜持に味の深さを見出す、自らも人としての矜持を持ち続けるやっさん。考えると全く理解出来ないが、自らも矜持を持って事に臨む。むかし。「美味しんぼ」に、銀座の一番味をしっている男として、ホームレスがあげられていたが、それを裏づけした小説があったとは、びっくりした。総括としては気楽に面白く読めた本でした。2013/07/21

choco

55
銀座で生きるホームレスのヤッサン。コメディドラマを観ているような気分。人情話。自分で自分の道を拓くカギは、対人間と真剣に向き合うこと。まだまだ、やっさんが気になる存在。2016/10/03

ゆみねこ

54
銀座を住まいにする、グルメなホームレス「ヤッさん」。弟子のタカとともに築地市場や都内の名店を駆け巡る。人様に迷惑をかけない、清潔第一、こんなホームレスがいたらお目にかかってみたい。オモニの肝っ玉かあさんぶりが素敵で、最後のヤッさんからのひと言も粋で良かった。2013/08/07

あつひめ

50
この作品は、映像化したらもっと面白くなるかもしれない。原作でも十分面白いけど。ホームレスらしくないホームレス。じゃあ、その今やっていることをきちんと形にすればいいのに…なんて一般人が口にするようなことも思ってみたり。築地などの市場も料理人世界も「信用」「信頼」っていうのが何よりも大切な場所だからきちんとした形なんてものにとらわれない。昔からの名残かなぁ。人の過去には興味はない。ただ、プライドを持つことを忘れない。前向きに生きられる人の手助けはする、ヤッさんは今を生きるサラリーマンのお手本のような気がする。2012/02/18

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