るり姉

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575236606
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『本の雑誌』2009年上半期ベスト1(エンターテインメント・ベスト10)
「文句なしの1位だ」──北上次郎氏
*すべてを認め、包み込む母のような声が軽やかに響く家族小説。(読売新聞)
*この「新しい若草物語」の女性の結束は天下無敵。読者の心にあたたかな灯火をともしてくれる。(神宮輝夫・共同通信配信)
*三女・みのりの視点で綴る最終話には、静かな感動が待っていた。(藤田香織氏「小説すばる」)
*泣く覚悟で読み進めたら、ホントに泣いた。でもそれは、予想していたものとはちょっと違う涙。やられました。(瀧井朝世氏「ダ・ヴィンチ」)

内容説明

今この瞬間が、こうして過ごす毎日が、奇跡なのかもしれない。幸せのそばには、いつも「るり姉」がいた―。傑作『しずかな日々』(野間児童文芸賞&坪田譲治文学賞受賞)の感動が新たな魅力でふたたび!注目の著者が贈る、家族小説最新刊。

著者等紹介

椰月美智子[ヤズキミチコ]
1970年神奈川県生まれ。『十二歳』で2002年第42回講談社児童文学新人賞を受賞してデビュー。『しずかな日々』で07年第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

139
文庫を読んだ余韻が残っているうちに刊行直後に買った単行本をようやく読んだ。「るり姉」をめぐる連作短編集。やっぱりるり子が悪い病で命の危機という演出は要らないよね。2015/11/30

新地学@児童書病発動中

130
小春日和に日向ぼっこしているような温かい気持ちになれる作品。母の妹のるり姉と3人姉妹の交流を描く。天真爛漫で優しいけど、男性に媚びることはないるり姉の生き方が良い。さつきやけい子、キング先輩のお母さんと言った脇を固めるキャラも良い味を出していると思う。花火大会やイチゴ狩り、ファミレスでの食事と言ったありふれた出来事を愛情をこめて描いている作者の姿勢に共感した。平凡な毎日の中の幸せが、どれだけ子供に大きな意味を持っているか作者はよく分かっているのだと思う。2013/11/25

七色一味

87
読破。逆転サヨナラワイルドピッチ、という感じ?(笑) 構成的にはカタストロフ的お涙頂戴だったんですが、最後の最後、指が滑って大暴投──みたいな。平凡、当たり前が一番な家族の連作短編集です。ま、るり姉のキャラ的に、カタストロフはあり得んか…。2013/05/10

ぶんこ

72
だいぶ皆さんの感想と違うようで戸惑うのですが、シングルマザーの母が、看護師さんで大変なお仕事をされてるのに、高校や中学にもなった娘たちがだらしなさすぎでは? お母さんにも共感もてないし、なんだかなぁと読んできて、るり姉の夫カイカイの章になって、俄然面白くなってきました。 夫婦で「悲しみごっこ」をするところでは笑いが止まりませんでした。 いいなぁ、るり姉。 愛される訳がわかります。 旅行のシーンも楽しそうで、私まで行きたくなってしまいました。 末っ子のみのりちゃんの章になって、るり姉が健在でホッとしました。2015/06/27

美登利

70
良いですね、るり姉の魅力が姪っ子三姉妹と実の姉と(娘の母親)再婚した旦那の語りに溢れてる。飾らない、けれど媚びない大人の女は子供たちにとっても身近な愛すべき存在で。みんなイキイキとるり姉への親愛の情を語る。三姉妹のお母さんはちょっとおっちょこちょい?少し変わってる。激務の看護師、しかも色々把握出来てない、大丈夫?(笑)それぞれの目線でみる家族は少しずつ違っているけれど、なぜかるり姉に関しては皆まっすぐな気持ち。それが叔母と姪っ子の関係なのかな。最初の話はもしや?と不安になったけれど、最後まで読んで納得。2014/10/26

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