越境捜査

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  • サイズ B6判/ページ数 475p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575235883
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

14年前に起きた12億円の巨額詐欺事件を追う鷺沼は、捜査の過程で警視庁を含むさらなる巨大犯罪が
詐欺事件の裏に隠されていることに気づく。大藪賞受賞作家が放つ、重厚で心にガッツリ響く本格警察
小説登場!

内容説明

警視庁捜査一課の鷺沼は、迷宮入り事件のファイルを開いた。14年前、12億円をだまし取った男が金とともに消され、犯人も金も行方不明のまま。再捜査開始。鷺沼は12億円の行き先をつかむ。神奈川県警―。しかし、それだけではなかった。大薮春彦賞作家が組織に闘いを挑む男たちを描いた長編警察小説。

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学社会学部社会学科卒。出版社勤務後、海運分野を中心にフリーライターとして活躍。2001年『時の渚』で第18回サントリー・ミステリー大賞と読者賞を同時受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大薮春彦賞を受賞。スケールの大きい冒険・謀略小説を構築する作家として脚光を浴びる。最近は『不正侵入』などの作品で、警察小説の書き手としても存在感を示している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

74
14年前に起こった未解決の殺人事件。詐欺の疑いがかけられた被害者と、被害者が持っていたとされる12億円の行方。警察上層部の腐敗を暴こうとする鷺沼、神奈川県警の不良刑事・宮野、やくざの福富。尊敬する先輩は果たして悪の一味なのか?長かったけれど面白く読みました。シリーズ、追いかけ決定。2017/10/23

再生の序章

25
「信じるか信じないかは、あなた次第です。」と都市伝説を語る番組がありましたが、警察庁と神奈川県警の不仲さが指摘された時期から、作者が描いたフィクションです。 治外法権があるかのように裏金を操る警察組織。巨額詐欺事件により入手した裏金を隠蔽する警察組織を暴く韮沢と、韮沢を慕う主人公•鷺沼が事件を解決していく。破天荒で憎めない県警の刑事•宮野に加え、警察組織の悪事を暴く為に、極道にいる福富も加わるという、縦軸と横軸も含めた越境捜査に読む手が止まらなくなりました。 人を見る力を養おうと思いました。2022/05/22

ロッシーニ@めざせ正社員

21
いろいろややこしくてなかなか読み進められなかったけど、終盤で一気にきましたね!ここでも隠蔽体質が見え見えです。 宮野の警察官らしからぬキャラがナイスですね。2013/09/28

15
鷺沼(警視庁) 韮沢(神奈川監察) 宮野(神奈川県警、茶髪、ヤクザに借金) 福富(神奈川ヤクザ) 森脇殺しを時効前に追うことになった鷺沼、追えば追うほど謎が出てくる。12億円はどこに消えた? 検察庁長官と警視総監の権力争いと政治家にヤクザ。2014/09/14

海の仙人

12
殺された詐欺師が横領した12億円の行方を巡って,刑事,警察官僚,国会議員,ヤクザなど多彩な登場人物が欲望をむき出しにして戦いを繰り広げる展開で,長い物語ですが,とても楽しめました。シリーズを順次読み進めてみたくなりました。2017/10/27

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