内容説明
松井省吾は、北海道で最も「偏差値の低い」私立大学、道央学院国際グローバル大学（通称・グロ大）の１年生だ。北大受験に失敗し半ば自棄になって選択した結果だが、学校になじめず、また回りを「頭の悪いバカ」と見てしまう自分に激しい嫌悪を抱いている。―そんな最悪な日々を送る省吾はある日、グロ大の学生がヤクザにリンチされている現場に遭遇してしまう。交番に駆けこむが警官はとりあわず、それどころか、省吾自身が公務執行妨害と傷害の現行犯で逮捕されてしまう…。“ハーフボイルド”シリーズ第２弾。
著者等紹介
東直己［アズマナオミ］
１９５６年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。ススキノでその日暮らしの一方、土木作業員、トラック助手、ポスター貼り、タウン雑誌編集者など様々な職種を経て、９２年『探偵はバーにいる』でデビュー。札幌を舞台にしたハードボイルドの気鋭として注目されている。２００１年『残光』で第５４回日本推理作家協会賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ケイ
9
こういう便利屋さんもいいなって思う。妙に格好よく見える！？ではないか。主人公は結局北大を受けなおすことになるのか、読後に気になった。2012/06/18
イケダ５→１
4
ハーフボイルドの続編？ 前作よりも白麻デブが大活躍！ ビルの屋上の非常トイレ？のおばあちゃんズの昔話もちょっと出たり、色々と今まで読んだススキノシリーズのキャラクターが出てきてファンなら楽しめるはず？！ アンジェラちゃんが出てきたのもちょっと驚きだし。 しかし、嫌な大人、というか酔っ払いだなぁ、オレってば。2011/11/24
akira
4
便利屋がおいしいとこどり！アンジェラも出てきて、＜俺＞シリーズファンにはうれしい一冊。こっちのシリーズももっともっと続いて欲しい。省吾は前作より煮え切らないやつになっていて、もっとシャキッとせい！というところでした。2010/10/15
kaneh
3
ハーフ物だが前回より省吾が深く事件に関わりを持っていて話に入り込めた。弱いのに絡むなよト。｢便利屋」は『俺』シリーズより厭らしい感じで描写され客観的に見てリアルなのかな。（ま、純真な視点で見てということか）配役が同時期の『俺』シリーズと交錯して『ハーフ』より楽しめた。2011/11/16
akira
2
再読。このシリーズも、続編待望中。2013/10/14
