内容説明
事件当事者たちの口から出る“ここだけの話”。それぞれの言い分は食い違い、怪異の実相は、その都度あらたな顔を出す。恐怖の底なし沼、十篇。
著者等紹介
岩井志麻子[イワイシマコ]
1964年岡山県生まれ。99年「ぼっけえ、きょうてえ」で第6回日本ホラー大賞を受賞。2000年、同作に書き下ろしを加えた同名の短編集で、第13回山本周五郎賞を受賞。02年には「tr´ai c^ay チャイ・コイ」で第2回婦人公論文芸賞を、「自由戀愛」で第9回島清恋愛小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えくおとさず
2
☆☆☆☆2021/03/19
バーベナ
2
奇怪な登場人物たちにも、親近感?隣にいるような感じ?がして違和感を感じないのは、生い立ちから丁寧に綴られるからかもしれないわ。2018/09/15
志庵
2
本人とそのまわりの人の目線から綴られる短編集。ホラーというか気味悪いというか女の気持ち悪い怖さがまさしくにじみ出てました。 『無縁の部屋』はタルドンネに出てくる話とかぶってるように思ったんだけどなにか関連あるのかな2014/08/23
れに
1
幽霊の出てこないホラー小説。ただ怖いというだけでなく不気味で薄気味悪さが尾を引く様な感じ。グロさと残酷さをグレードアップさせた世にも奇妙な物語みたいな。何話か話があったけど、どれもこれもそれぞれ味があって楽しかった。それにしても岩井さんは下流の人というかどうしょうもない底辺の人を書くのがうまい。さすがにここまでクレイジーな人間なかなかいないだろとは思うけどw内容が激しめな割には胃もたれせずさくさく読めたし、読みやすかった。この世で一番怖いものは人間だね、間違いなく。2020/04/25
koz kata
1
こええよ! こういう目に遭いたくないしこういう場所に近寄りたくもない。