ママの狙撃銃

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575235449
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

福田曜子はふたりの子をもつ主婦。夫の孝平は中堅企業のサラリーマン。ふたりは、ごくふつうの恋をし、ごくふつうの結婚をしました。ただひとつ違っていたのは…。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。成城大学卒業。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で第18回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Take@磨穿鉄靴

50
荻原氏。狙撃していい人間なんていないしその行為に対し肯定はもちろんできない。ただこれはあくまでフィクション。それ故に曜子の葛藤には共感出来る。(実在の狙撃手は含まれないと仮定する)そう育てられその才能に恵まれ愛している祖父と共有出来る対象が陸上であったり数学ではなく狙撃であったというお話。最後の一歩前のシーンは悲しかった。銃口をくわえた行為はポーズでもなんでも無かった。あちらに行くかこちら側に留まるかその差は限りなくゼロに近かった。心配しなくとも皆あちらに行く。私はがんばれって言いたい。がんばれ★★★☆☆2023/08/28

taiko

50
一見平凡な家庭の主婦曜子は、アメリカ育ちで、実はスナイパーだったという過去を持つと言うびっくりな設定。それなのに、全然違和感なく読み進めることが出来たのは、さすが荻原さん、という所でしょうか。曜子の目下の悩みはどの家庭でも起こりうることばかり。それを解決していく曜子がカッコイイ。切ないラストシーンでしたが、曜子の決意を応援したいと思わされました。ママ、これからも頑張って。そして、秀太を早く病院に連れていってあげて!2017/04/25

ゆきちん

49
ちょっと頼りない旦那様に二人の子供、買ったばかりのマイホームに暮らす帰国子女のママ曜子の秘密の過去は暗殺者!旦那様のリストラの危機に十数年ぶりに暗殺依頼があり、家族を守るために曜子は…なんか、緊迫感と日常が織り交ぜてあって、まるで妄想のような本でした。ママは日常でも闘ってるってことかな。2017/01/04

tu-bo@散歩カメラ修行中

38
Y図書館本。主人公福田曜子41歳 13歳の娘と6歳の息子の母親。最近郊外に一戸建てを購入した平和な暮らし。その生活も25年ぶりの殺人エージェント”K"からの電話で急展開を迎える。曜子は、Quareterで祖父は伝説のスナイパー。6歳から祖父に育てられた彼女は一級のアサシンとなる。16歳で祖父のピンチヒッターで初仕事を行った。25年ぶりの殺人依頼、曜子の出自にかかわるいくつかのエピソード(義父の幼児性虐待等)娘のいじめへの対応、旦那の左遷、失職 良心の呵責に苦しむ等 盛り込みすぎて中途半端。残念でした。2018/06/27

まるりー

23
ピンクが基調の装丁・栞に騙され、コミカルにトラブルが一件落着するのかと思いきや、一人の暗殺者としての苦悩を軸に、娘・夫のトラブル、主人公の過去…が絡み織り成す物語を楽しみました。いそうでいない経歴、苦悩を装丁のピンクが和らげているのかな?子供たちはまだ母が必要な年齢、前半が丁寧に物語が進んだ分、後半はバタバタ色々ありすぎて大変だわ〜2015/04/02

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