内容説明
やっぱり地球は青かった。落ちこぼれのオレと引きこもりのアイツが今年、町工場発宇宙行きの手づくり衛星を飛ばします。え、マジで?うん、マジマジ!『1985年の奇跡』の著者が贈る本邦初の理系青春小説。
著者等紹介
五十嵐貴久[イガラシタカヒサ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業後、出版社に入社。2002年『リカ』で第2回ホラーサスペンス大賞で大賞を受賞しデビュー。以来優れたエンターテインメント小説を次々と発表する
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
再び読書
53
五十嵐氏2作目ですが、面白く読めました。最初は結構かったる感が有りましたが、中盤以降はどんどん読み進められました。ちょっとした青春モノは、心を少し揺さぶられる。大人も含む引きこもり再生か?と思わせる。キューブサットよりロケットの方が分かりやすいのて、タイトルは正解だと思う。たまたま下町ロケットの印象が強いので、ちょっと印象が違いますが、難関に挑むチームって雰囲気が感じられ、感動するところもあり、楽しめました。次はスモークに行きましょうか!2016/01/16
達ちゃん
40
五十嵐さんの青春モノ2冊目。途中からがんがん面白くなってきて終盤は一気読み。すごく良かったです。夢に向かって夢中になれるっていいですね。2017/01/07
そのぼん
36
これぞ青春!って感じの作品でした。先生からの指示でロケットに乗せる『キューブサット』といわれる機械を作ることになって・・・ってお話でした。理数系に弱いそのぼんとしては、『キューブサットってなに?』って感じでしたが、どんどん物語に引き込まれていきました。努力しだいで『キューブサット』=人工衛星って、高校生でも作れるんだろうか・・・って、そこは突っ込んじゃいけないところなんでしょうかね(笑)。かなり無理難題で夢のようですが、読んでいるうちに爽快な気分になりました。2013/09/08
七色一味
35
読破。最後まで読んだにもかかわらず、この主人公にはどうしても気分がシンクロしなかった──にも関わらず、最後まで飽きずに読んでしまったのは、どういうことなんだろう? 作品の中央にいるのは1辺10センチの立方体キューブサット。そしてそれを打ち上げる──。フツーに考えればキューブサットの設計から製作、打ち上げと感動巨編にしようと思えば十分できるだけの設定がありながらも、主人公とその友人、主人公の家族がなんだかことごとくその設定をぶち壊し、どうしてもグータラな方向へと雰囲気を持っていく。それでもラストは、ね♪2012/01/07
Yoshihiko
25
ロケットで青春物。高校生の熱いがむしゃら感がつたわってくるいいお話でした。誰かに必要とされるのは重要ですね。2017/03/17