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僕たちの戦争

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  • サイズ B6判/ページ数 428p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575235012
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

2001年9月12日世界貿易センタービルに旅客機が突っ込んだ翌朝も尾島健太(19)は、テレビの臨時ニュースや新聞には目もくれず、一人サーフィンに出かけた。バイトをクビになりガールフレンドのミナミとも喧嘩中で会えないからだ。しかし、大波に呑まれた健太が目を覚ますと、そこは1944年だった!1944年9月12日霞ヶ浦飛行場から飛び立った石庭吾一(19)は、「海の若鷲」に憧れる飛行術練習生だ。しかし、操縦を誤って海に墜落してしまう。蘇生した吾一が目覚めたのは、なんと2001年だった…。根拠なしポジティブのフリーターとバリバリの特攻隊員が入れ替わり―どうなる、ニッポン!?愛と青春のタイムスリップ・ウォー。

著者等紹介

荻原浩[オギワラヒロシ]
1956年、埼玉県生まれ。成城大学卒業。広告制作会社勤務を経て、コピーライターとして独立。97年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞してデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Take@磨穿鉄靴

46
荻原氏。この時期このタイミングで読めた事に感謝。内容、設定はトンデモだけど本筋自体は真面目なものだった。歴史を勉強し直し第二次世界大戦が遠い昔の昔話ではなく自分の親世代はその名残を、祖父母らはその終焉までを実際に生き抜いた上に私も私の大切な存在も今ここに生きているんだと思うと胸が熱くなる。50年後の日本は、世界はどうなっているのかな。多分良くも悪くも想像を裏切る位変わるところは変わっていると思う。でも人として大切なものは変わらずにいてほしい。それが何なのかは各自違うと思うけど真剣に考えたい。★★★☆☆2023/08/11

らー

26
入れ替わってしまった健太と吾一。戦争末期と平成の世の中が、軽妙に面白おかしく描かれていますが、ところどころに重い本質もあり…。たった72年そこらで、時代も環境も男も女もこんなに変わっていったのだなと、今の自分たちの生活と平和をあらためて噛みしめなければならないと思いました。大切な人を守るために強くなっていく2人の男子に感情移入してしまって、ラストはとにかく切ない…。2017/01/13

20
タイムスリップものだしこの作者の作品はエンターテイメント性もあり文章も面白く書かれていて読みやすかったです。本当に現代の若者が昭和のあの時代に行ったら最初はあんな感じなんだろうなぁと思います。あんなに最終的に軍人気質にはならないと思いますが。最初おばあさんに親切にしてもらう時の聞き間違いが最高におかしかったです! ラスト、帰ってきたのはどっち??現代の主人公が無事戻れたとして、彼女が軍人の子を身篭っていたらそれも微妙じゃないですか?笑 ミナミは2人から愛されて幸せですね。2012/08/15

ふみふむ

15
一人の女性につながる運命を象徴するようにミナミを軸に健太と吾一が相互に物語を構成している。入れ替わりから順応までの2人の驚きや変化が斬新で面白い。ミナミは女神か、戦争という悪が引き立つ。2012/11/12

クサバナリスト

14
ラストは、、、あれ? どう解釈したら良いのだろう。先日まで船戸与一『満州国演義』を読んでたので、戦争時の描かれ方がとても軽いように感じてしまったが、これは読書の順番によるものだから仕方ないか? 入れ替わった二人の身辺の人がタイムスリップする前の人たちとの繋がりが少しづつ分かってきたところで、大どんでん返しを期待してただけに、本当に あれ?となってしまった。でも、本書では、戦争というものを入れ替わりタイムスリップで問うことが主題であろうかとおもわれるのでこれで良いのかもしれない。2016/08/31

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