内容説明
ある朝、殺人容疑をかけられた友人が飛び込んできて目が覚めた白戸君―「ツール＆ストール」別の日は、怪我をした友人から突然頼まれた、怪しげな深夜のバイトに出掛け―「サインペインター」それなのにいつでも金欠君、預金残高５１円の通帳を握りしめた横で銃声が！？―「セイフティゾーン」そんななか、やりくりして買ったばかりの携帯に、不穏な間違い電話―「トラブルシューター」同じ過ちは繰り返さないぞと心に誓いながらも、やっぱり万引き犯と間違えられる―「ショップリフター」さまざま事件に巻き込まれる、日本一運の悪いお人好し―白戸修・２３歳やっぱり中野は鬼門なのか！？小説推理新人賞受賞作の表題作を含むユニークな「日常の軽犯罪」ミステリ５編を収録。
著者等紹介
大倉崇裕［オオクラタカヒロ］
１９６８年京都府生まれ。学習院大学法学部卒。１９９８年「ツール＆ストール」で第２０回小説推理新人賞を受賞（当時の筆名は円谷夏樹）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
42
読み出してから連作短編集だと知ったが、なかなかうまくできた連作短編集だった。2013/03/10
Yuki
10
主人公の白戸くんが、いい味出してますね。お人よしすぎて、事件に巻き込まれ、でもそのお人よしが引き寄せた縁で、ピンチを乗り切る所もあり、読んでいて気持ちが良かったです。個人的には、表題作の「ツール＆ストール」がお気に入りです。2015/04/10
りちゃ
6
(白戸修シリーズ)1作目。主人公の白戸修、筋金入りのお人好し。が故に、有り得ないトラブルに巻き込まれる…何度も。大丈夫かコイツ。なのだが、たまに鋭い。でもって、あまりの人の良さに周囲は助けたくなるのだろう、悲劇にはならない。短期間でものすごい経験だ、白戸修。2018/11/22
チャコ
6
お人好しの主人公・白戸くんが、その性格のせいで様々な事件に巻き込まれていく連作短編集。なんとなく分かっちゃいましたって感じで解決してしまう彼のキャラも良いです。面白かったんですけど、セイフティゾーンのオチがよく分からず…読まれた方、誰か教えて下さい!笑2013/10/20
つむじ
6
（図書館） 白戸修・大学卒業間近の23歳。頼まれると嫌と言えない、困った人を放っておけない彼は、次々とトラブルに巻き込まれる。線は細いが、時には推理力を働かせトラブルの真相を明らかにすることも・・・。白戸修が魅力的です。続編が「白戸修の狼狽」2013/07/18
